内容説明
「第二防衛艦隊は航空戦力を持たない艦隊だ。相応の働きをするのは間違いないだろうが、航空戦力の攻撃には相当の被害も覚悟せにゃならん。となれば、敵から来てもらったほうがいい。うまくいけば、イギリス空軍とも戦いながら、イギリス機動部隊とも戦えるかもしれん。私は、そっちを選択したよ」。安曇の言葉に、幕僚が頷いた。当然この時点では、安曇はイギリス海軍が増援部隊を送ったことは知らない。索敵から戻った偵察機の着艦を見ながら、安曇は腹に力を込めた。死闘になる。安曇はなぜかそんな気がした。そして、それは、見事に適中する。
著者等紹介
野島好夫[ノジマヨシオ]
1950年7月、東京生まれ。アニメーター、漫画家、劇画原作者などコミック畑を歩き、『連合艦隊の死角』(コスミック出版刊)で架空戦記小説にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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