内容説明
マレーシアで日本企業が開発する鉱山に、放射能汚染問題が発生した。損害賠償と操業停止を求める住民運動を妨害するために送り込まれた泊屋組の若衆頭・新市章吾。手段を選ばぬ彼のやり口に、老人や子供までが犠牲者となっている。ヤクザ狩りを続ける元マル暴刑事・佐伯涼と、宿敵新市との死闘が始まる…。好評シリーズ第2弾。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生れ。上智大学在学中の78年、問題小説新人賞を受賞してデビュー。06年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、08年、『果断』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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calaf
18
内村所長の問題は、民族問題か・・・微妙な感じ。それはともかく、暴力団の海外進出を阻むため、意味も分からずマレーシアへと送り込まれた佐伯は、泊屋組の若衆頭の新市と出あった・・・2014/12/20
おれんじぺこ♪(16年生)
15
佐伯シリーズ第2弾はマレーシアへ。サクサク読める。2018/09/23
MarsAttacks!
14
シリーズ2作目、読む劇画、または読むVシネマみたいな作風は変わらず、今回は舞台をマレーシアに移し、主人公佐伯とヤクザとの戦いが、繰り広げられます。敵役のヤクザが悪逆非道なほど、物語は盛り上がるとは思いますが、今回の人とは思えない諸行の印象が強く、主人公の活躍が少し霞んでしまったような感じがしました。シリーズはまだまだ続くようですが、続きは手元にないので、ゆっくり探して読んでみたいです。この先どうなるのか気になりますし。2012/06/22
りょうけん
13
<親> 前作の概要が物語の最初の頃にそこそこのページ数を使って書かれている。これなら,この巻から初めて読む人も経緯が分かって大変よろしく親切である。でもその文章はまるで誰か筆者とは別の書き手に指示して書かせている様にも思えるほど前作文章のコピペではないか,とあらぬ疑いを持ってしまう。いやただ僕がへそ曲がりなだけなのかも。 2021/10/12
モツ
10
漫画のように気軽に読める。アクションシーンはなかなか良かったかな。登場人物それぞれにも何やら背景があるようなので、シリーズを少し追いかけてみる。2012/03/21