内容説明
東京・杉並区の住宅街で、製菓会社の副社長をしている女性が殺された。社長の夫は失踪中だという。事件の背後には複雑な事情が隠されているようだった。所轄署の刑事は「今夜のうちに事件は解決する」と自信たっぷりだが、八木沢警部補は疑問を抱く。凶器と見られるウサギの置物は、出雲神話の因幡の白ウサギをかたどったもので、袋をかついだ大国主命とペアになっているという。神話と事件との関係を調べるため、八木沢と理絵刑事は出雲へ向かった。その後、失踪中だった社長の遺体が軽井沢で発見され、事件は新たな展開を見せはじめる―。
著者等紹介
大谷羊太郎[オオタニヨウタロウ]
1931年生まれ。慶応大学在学中にプロミュージシャンになり、中退。以後20年間を芸能界で過ごす。1970年『殺意の演奏』(講談社)で江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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