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Joy novels simulation
蒼濤の海戦〈3〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784408604442
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

川又大尉は、爆撃手の松田中尉に向かって、飛行中に注文を出した。「おい松よ、この際だから敵空母の艦橋を狙ってみないか。確かレキシントン級空母は、煙突がデカくて真横から狙う分には、目標にしやすいし、手前で少し前に機体を滑らせれば、可能だろう」夜間飛行の最中に、そんな目標を直撃するには、松田中尉の高い技量に加えて、運が左右する賭だ。それに目視で敵艦の動きを追いながら、無線で噴龍を誘導するのだが、命中直前での細かい操作は、微妙であるはずだ。しかも母機の呑竜も、こうした誘導を行う為には、敵艦からの弾幕に曝される。だが川又大尉は問うた。「…やるか」「はい、やりましょうや」躊躇無く松田中尉は、伝声管に向かって返答している。投下された噴龍は、直後に点火して尾部からは、猛烈な勢いで炎を噴き出した。次の瞬間には、勢いよく前方に向けて飛び出していく―ロケット弾噴龍、レキシントンを粉砕。

著者等紹介

高貫布士[タカヌキノブヒト]
神奈川県出身。1956年生まれ。学生時代に、軍事評論家小山内宏氏、航空評論家青木日出夫氏らが創設した軍事学セミナーで軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト・作家として活動。著作はノンフィクション、フィクションを問わず多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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