内容説明
日本人作家・彦坂和彦のところへ、ロシアの女性・カチューシャから電話がかかってきた。彦坂は、彼女がかつて日本に留学していたとき身元保証人になっていたのだった。「脅迫されている父をヨーロッパへ亡命させたい」とカチューシャは言った。政府を批判するジャーナリストたちが、ロシアでは何人も暗殺されていた。カチューシャの父親を助けるために、彦坂はロシアへ向かう。二人が会っていると、ロシア連邦保安局の襲撃者が迫ってきて…。
著者等紹介
柘植久慶[ツゲヒサヨシ]
1942年愛知県生まれ。65年、慶応義塾大学法学部政治学科卒業。在学中より海外を歩き61年コンゴ動乱、62年のアルジェリア戦争、70年からはインドシナで対ゲリラ戦争を戦った。86年より作家に転じ、軍事史関係、冒険小説、歴史小説をはじめ、幅広い分野の作品がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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