内容説明
京都の名門旅館「鍵屋」の板前補佐・松岡が自宅で殺された。偶然、鍵屋主人と打ち合わせをしていた旅行代理店「WTA」の調査員・秋月は、主人に頼まれて、独自に事件を調べることになった。殺された松岡は、老舗漬物店の長男に生まれ、一流料亭で料理長までつとめたほどの腕の持ち主だったが、酒癖の悪さから離婚し身を持ち崩したらしい。松岡の過去を探るべく、秋月は宮津にいる松岡の娘・香織を訪ねるが、なぜか香織の恋人・真司に追い払われてしまう。やがて松岡の周辺で、真司に似た茶髪の若い男が目撃されていたことがわかるが、その矢先、事件は思いがけない展開を見せる。
著者等紹介
金久保茂樹[カナクボシゲキ]
1947年、東京生まれ。紀行作家、料理評論家などを経て、1999年『龍の道(ドラゴンレール)殺人事件』(祥伝社)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。