内容説明
昭和13年、放浪の俳人・山頭火は山口・湯田温泉郷に住まいを移し、近くに住む林青年と親しくしていた。ある日、大内氏ゆかりの寺で、女性の絞殺死体が発見される。事件を報じた新聞記事を読んでいると、林青年のところへ若い女性が訪ねてきた。「友だちが一昨日からいなくなった」という。山頭火は林青年とともに、失踪した女性を捜しはじめる。そのときは、女性の失踪と新聞記事の殺人事件が奇妙な糸で結ばれていることなど、知る由もなく…。
著者等紹介
川崎貴人[カワサキタカヒト]
1946年、山口県生まれ。駒澤大学時代には詩や小説の同心誌を渡り歩き、自身でも主宰して、発行する。卒業後、出版社に勤務。退職後は、フリーのル模ライターとして週刊誌や雑誌に取材記事を発表。とくに、トラベルと風俗関係のルポには定評がある。蓄積された観光地取材を元に、このたび思いを新たにして、トラベルミステリーに挑戦する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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