内容説明
紅葉が見事な錦を織りなす11月の半ば、修学旅行の学生がごった返す清水寺・音羽の滝で、34、5歳の華やかな感じの女性が変死した。身元は、京都三条小橋でクラブを経営する中森那美江と判明した。那美江には、三年前、同所で経営していたクラブのガス漏れでビルを全焼させたという疑いがあった。死因は、青酸カリによるものと推定された。自殺か他殺か?宮之原警部が事件の真相に迫る。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年、大阪生まれ。私立甲陽学園卒。浅草の劇団「新風俗」、「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。1977年頃より風俗営業の女性を題材として小説で一躍注目を浴び、その後『赤い露の殺人行』で旅情ミステリーの分野に進出。近年は宮之原警部が活躍するシリーズが人気を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。