内容説明
山口中将の命令によって、横空から洋上哨戒として放たれた一式陸攻が、横須賀沖の洋上において無数の敵機群を捕捉、その直後に敵戦闘機の追撃を受け連絡を絶った。続いて、房総半島南端の対空監視哨においてもその爆音を聴取。この報告に浮き足立った陸海軍は、すぐさま警戒警報を発令した。だが、すでにこの時、B29の前衛機は浦賀水道への侵入を開始していた。東京大空襲。この後、恐怖とともに語り継がれることになる東京の一番長い夜が、これから始まろうとしていた。
著者等紹介
内田弘樹[ウチダヒロキ]
1980年愛知県生まれ。中京大学卒。『幻翼の栄光』で作家デビュー
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