内容説明
列車の中で殺された被害者は、どう見ても60代の男性だった。しかし、司法解剖では、それは30代の男だという。不可解な幕開けとなった殺人事件は、容疑者に完璧なアリバイがあり、捜査は行き詰った。事件の背後には、どうやら怪しげな療養所があるらしい。事件解決への執念を燃やす十津川警部は、地道な捜査と大胆な推理によって、しだいに犯人を追い詰めていく。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
昭和5年、東京に生まれる。公務員生活ののち、数々の職業を経て、創作活動をつづける。昭和38年、『歪んだ朝』でオール読物推理新人賞、40年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞を受賞、推理作家としてデビュー。56年『終着駅殺人事件』の日本推理作家協会賞受賞で推理界に不動の地位を築く。平成13年10月湯河原町に「西村京太郎記念館」をオープン。全著書や作家としての記録を展示公開している
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