内容説明
二カ月後に三谷真希子との挙式を控えた片岡誠は、突然見知らぬ女からの誘惑を受ける。彼女の名前は後藤彩子。婚約者との結婚に迷いを生じていた心の揺れを衝かれる形で、つい彩子と寝てしまった彼は、そこで衝撃の事実を知る。初対面の彼女が、法的な妻になっていたのだ。異常者にしては綿密な計画。だが、正常な人間にしては異様な言動。迫りくる正式な結婚披露宴を前に、予想もしなかった驚愕の結末が、誠を待ち受けていた。
著者等紹介
吉村達也[ヨシムラタツヤ]
1952年東京出身。一橋大学商学部卒。ニッポン放送ディレクター、扶桑社編集長を経て1990年、横溝正史賞佳作に選ばれたのをきっかけに専業作家に。朝比奈耕作、氷室想介、志垣警部、烏丸ひろみなど推理作品シリーズやホラー、心理サスペンスを中心に精力的な執筆活動を展開
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペトロトキシン
15
サクッと読了。良く言えばテンポ良い作品。悪く言えば深みの無い作品。まずは目につくのが、主人公の身勝手な考え方でしょうか。特に終盤で結婚相手の正体というか、障害を知ってしまった瞬間の考え方が嫌い。あれをサイコととらえてしまうか…。長く付き合った中で感じた違和感の真相を知ったのなら、彼女を支えていこうとか考えられないかな。だからラストは自業自得と私は感じてしまいました。2015/08/25
うさっち
15
誰が異常者なのか続きが気になって一気読み。サイコを愛するようになった主人公の描写が少なすぎだしオチも軽かったけど、テンポ良く飽きずに楽しめました。主人公は多少同情するけど、最初から最後まで「バカだな」としか思えず、あまり好きじゃない。2014/10/21
そのぼん
5
展開がめっちゃ早かったです。主人公の心の移り変わりとか全てが。軽く読めました。2011/05/22
アソビナコノカ
4
すごく面白かった。多少の設定に無理はあったかもしれない。でも、テンポのよさと謎の多さにどんどん惹きつけられた。結末に至るまで、最後まで予想外に物語を運んでくれた。この話のポイントはだれがサイコかということ。絶対に最後まで見逃せない。2013/04/16
天翠
3
彼女2よりも1の超展開具合がけっこうツボ(笑)描写が軽すぎて真実味が薄れるが、こういう短絡的な思考の主人公だから、と納得できればそれなりに筋の通った物語であると思う。サクッと読めてほんのり不気味。後半にサイコとのエピソードがほとんどなかったのが、恋愛感情を抱くという説得力にかけるのかな。2011/01/20
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