内容説明
昭和18年3月、第一航空艦隊は傷ついた空母「大和」「赤城」「加賀」の応急修理をするため、エジプト・アレキサンドリアに寄港していた。修理の間、航空部隊はアルジェリア方面に展開するアメリカ陸軍航空隊を攻撃するため、リビアの首都・トリポリへ飛ぶ。だが、ここで待ちかまえていたのは、リパブリックP‐47C「サンダーボルト」。この頑丈な最新鋭機には、さすがの疾風も苦戦を余儀なくされる―。一方、アメリカの新大統領となったマッカーサーは、対日太平洋戦争を再開させるべく、空母を太平洋に回航させるなど、着々と軍備拡張を進めていた。しかし、再び対米戦争に突入すれば、日本に勝機はない。憂慮した山本五十六は、途方もない一大作戦を発令した。
著者等紹介
菅谷充[スガヤミツル]
1950年、静岡県生まれ。小学生のとき松本零士氏の戦記漫画に憧れ、航空戦記漫画を描き始める。高校時代から石ノ森章太郎氏に師事し、’72年『仮面ライダー』(原作・石ノ森章太郎)で漫画家デビュー。’83年『ゲームセンターあらし』で第28回小学館漫画賞受賞。’94年、近未来航空戦記『漆黒の独立航空隊』(有楽出版社)で小説家デビュー。以後、架空戦記と自動車レース小説を多数執筆
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