内容説明
昭和14年8月31日、横須賀軍港沖に日本海軍の名戦艦、精鋭巡洋艦が勢ぞろいしていた。つい先日連合艦隊司令長官に任命された山本五十六が旗艦『長門』に登舷する儀式のためであった。だが、着任した山本の胸中は、感慨よりも複雑な思いに満たされていた―表題作「戦艦長門の最期」をはじめ、名手の戦争ロマン7作を収めた短編集。
著者等紹介
岡本好古[オカモトヨシフル]
1931年京都市生まれ。欧文タイプ・翻訳業を経て、1971年『空母プロメテウス』でデビュー。同作は直木賞候補となる。以来、「機械と人間」をテーマに掲げ、ついで、中国古代ロマン、戦争小説、歴史・時代小説、冒険・SF小説に範囲を広げて創作活動をつづけている
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