内容説明
姉の理美が死んだ。家族とは絶縁状態にあった姉が、妹の友美の住所を書いたメモを残して息を引きとったのだ。友美は後始末のために、姉のマンションを訪れた。姉はどんな生活をしていたのだろう。どんな人間関係があったのだろう。姉の死を知らせる必要のある人がいるのだろうか。だが、大都会で、たった一人で生きてきた姉の部屋で、友美は姉の隠された部分を発見してしまった。それは段ボール箱に入れられた幼児の白骨だった…。
著者等紹介
新津きよみ[ニイツキヨミ]
長野県生まれ。青山学院大学卒。OL生活を経て、1988年に作家デビュー。ミステリー、心理サスペンスの分野で活躍を続けている
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感想・レビュー
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zanta
11
126/5/2/2017 本筋の謎以上に親子、姉妹の葛藤が思い当たる事もあり、興味深く面白かった。つい先日叔父が一人で亡くなっていて部屋の片付けなどしたので、身につまされ痛い場面もあった。ちゃんと日々整頓しなくては。2017/05/02
星落秋風五丈原
2
姉の理美が死んだ。家族とは絶縁状態にあった姉が、妹の友美の住所を書いたメモを残して息を引き取った。友美は後始末のために姉のマンションを訪れた。姉はどんな生活をしていたのだろう?どんな人間関係があったのだろう?姉の死を知らせる必要のある人はいるのだろうか?だが大都会でたった一人で生きてきた姉の部屋で友美は姉の隠された部分を発見してしまった。それは段ボールに入れられた幼児の白骨だった。2005/06/21
takoing
1
冒頭から飛ばしてくれるなぁ~!と思って楽しみに読んでいきました。 だって死んだ姉の部屋から子供の・・・ってね。 どうして姉がねじれたのか?ちょっとしたきっかけだけど、 そうだよね。親の言葉って心のかなり深いところに刺さるんだよね。 いやぁ救いが無い、なぁ。2013/09/30
ブルームーン
1
就職、結婚、親の介護問題など、女性にとって切実な問題をリアルに描いてます。読みやすい文章でついつい引き込まれます。さまざまな謎がありながらも、最後は案外あっさりと解決して、ちょっと拍子抜けでした・・・。2012/09/03
りい
1
・・・そういうオチかぁ。最後がお粗末だなぁ。残念。2010/09/26