内容説明
「国を滅ぼすことはまかりならぬ…そう、朕は考える」昭和16年10月8日、陸軍の横槍で開戦決定を促すため開かれた御前会議が、一転して開戦絶対回避の決定を下した瞬間だった。この結果、日本軍の中国からの撤収と戦艦大和・武蔵、空母赤城・加賀を含む連合艦隊の半数以上をハワイに設置される国際合同艦隊に編入させられることになった。そして迎えた昭和17年1月10日、山本五十六がこれら艦隊と共にハワイへ向かっていた最中、ソ連・スターリンと組んだ陸軍によるクーデターが勃発。海軍によって辛くも日本を脱出した天皇は、ハワイに亡命政権を樹立する。ここに日本存亡を懸けた、新たな太平洋戦争の火蓋が切って落とされた。
著者等紹介
羅門祐人[ラモンユウト]
昭和32年生まれ。福岡県出身。平成元年に、「自航惑星ガデュリン」(角川書店)にて小説デビュー。主に文明の仮想化(シム・シビライズ)をテーマとした架空戦記・架空時代小説を執筆中
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