内容説明
十七歳の時に、テロ未遂事件を起こした一人の男性が、二十年後に新たに引き起こした殺人事件。その二十年間、彼の暗い心の中で、いったいなにが渦巻いていたのか…。果たされなかった殺意のカタルシスを求めて、その犯行はなされたのだろうか?拘置所の中で自問する殺人者の追想を、きめ細やかな筆致で綴っていく、異色の心理サスペンス。
著者等紹介
勝目梓[カツメアズサ]
昭和7年、東京に生まれる。さまざまな職業を経験する間、『文芸首都』の同人となり、小説を書く。芥川賞、直木賞候補にもなり、『寝台の方舟』で小説現代新人賞を受賞し、本格的に作家生活に入る。バイオレンスアクション、官能ミステリーの分野でたちまち人気爆発、多忙で華麗な活動を続けている
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