内容説明
昭和三年、帝室博物館でメキシコから寄贈されたミイラが展示されることになったが、公開されてみると全裸の若い女性の死体と入れ替わっていた。しかも、その死体には首がなかった!この猟奇的事件に興味を持った雑誌『新青年』の編集長・横溝正史は、江戸川乱歩を訪ね独自の推理を依頼する。しぶしぶながら横溝と現場に出かけた乱歩だが、そこで今度はマネキンの頭とすり替えられた女性の首に遭遇、いや応なく事件に巻き込まれてしまうことになった…。
著者等紹介
楠木誠一郎[クスノキセイイチロウ]
1960年、福岡県生まれ。1982年日本大学法学部卒業後、出版社に勤務。歴史雑誌編集者のかたわら、1996年『十二階の柩』(講談社)で小説デビュー。1999年から専業作家に
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