内容説明
昭和三年、帝室博物館でメキシコから寄贈されたミイラが展示されることになったが、公開されてみると全裸の若い女性の死体と入れ替わっていた。しかも、その死体には首がなかった!この猟奇的事件に興味を持った雑誌『新青年』の編集長・横溝正史は、江戸川乱歩を訪ね独自の推理を依頼する。しぶしぶながら横溝と現場に出かけた乱歩だが、そこで今度はマネキンの頭とすり替えられた女性の首に遭遇、いや応なく事件に巻き込まれてしまうことになった…。
著者等紹介
楠木誠一郎[クスノキセイイチロウ]
1960年、福岡県生まれ。1982年日本大学法学部卒業後、出版社に勤務。歴史雑誌編集者のかたわら、1996年『十二階の柩』(講談社)で小説デビュー。1999年から専業作家に
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感想・レビュー
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タカヒ
2
ざっくり言うと江戸川乱歩と横溝正史が事件を解く話。どちらも好きな自分としては見つけた瞬間手にとってた。明智小五郎も金田一耕介も出てこないけどこの二人の感じが良いね!あとその時代の雰囲気とか食べてるものとかも含めて面白い。前半は江戸川乱歩の世界っぽく後半は横溝っぽいように感じた!オチ的にはまとまってはいたけどちょっと弱いかな?でもこの二人のやつシリーズ化してくれないかなあ?掛け合いとかも含めてもっと読みたい!2016/12/22
閑人楽之
1
乱歩と横溝が事件を解決するストーリーである。昭和初期の情景が浮かんでくる作品である。乱歩の書いた作品が引き合いにでていて面白い。内容としては、薄っぺら。2020/11/04
meg
1
江戸川乱歩と横溝正史のコンビが昭和初期を舞台に東京と秩父で起こった猟奇事件の謎を解くストーリー。横溝的と言うよりは乱歩的な展開。設定からして「明智vs金田一」みたいなネタかと思いきや、そんなことはなかった。2015/09/05
みっく
0