内容説明
家族、知友の目に映じた文人達の「大往生」への道程。いま、晩年をいかに生きるかが、すべての人に問われている。これは文豪達が人生の完成期をいかに生きたか、その身近に親炙した人々が綴った感動のアンソロジー。
目次
吉行淳之介―兄・淳之介と吉行家の人びと(吉行和子)
井伏鱒二―五十五年(小沼丹)
井伏鱒二―笑顔(三浦哲郎)
色川武大―「宿六・色川武大」抄(色川孝子)
藤沢桓夫―弔辞(司馬遼太郎)
草野心平―鎮魂―父へ(草野大作)
森茉莉―森茉莉さんの葬儀/ふしぎなテープ(吉行淳之介)
小林秀雄―くるるの音(永井龍男)
寺山修司―「母の蛍」抄(寺山はつ)
植草甚一新しい価値の教師(丸谷才一)〔ほか〕