実業之日本社文庫<br> カレーの時間

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実業之日本社文庫
カレーの時間

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784408559636
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ふたつの時代をカレーがつなぐ
心にしみる“からうま”な物語

偏屈な祖父と二人で暮らすことになってしまった孫息子・桐矢。昭和の高度成長期にレトルトカレーの営業マンとして働き、カレーを囲む時間だけは打ち解ける祖父が、半世紀の間、抱えてきた秘密とは――。生きることのままならなさと愛おしさを描く、スパイシーな味わいの傑作小説。

【感動の声、続々!】

「ひとの持つどうしようもなさ、そこから生まれる愛おしさ。味わい深く余韻ある作品!」
――町田そのこさん

「あの時代を生きてきた祖父と、この時代を生きている僕。どうしようもない噛み合わなさと、どう向き合うか。いま必要なテーマをじっくり煮込んだ、これぞテラチ風味の極うま長篇」
――瀧井朝世さん

「時を追って進む回想は、それまでただの頑固ジジイだった義景の人物像を、立体的に生々しく浮き上がらせてみせる。なぜ自分の考えを押しつけるのか、なぜカレーを食べている時だけは幸せそうなのか、なぜ強いことを無条件に善だと考えるのか。理不尽にも見えた義景の言動が、一人の人間の生きた証として胸に迫ってくるのだ」
――北大路公子さん(解説より)


【目次】

内容説明

ふたつの時代をカレーが繋ぐ、心にしみる“からうま”な物語。偏屈な祖父と二人で暮らすことになってしまった孫息子・桐矢。昭和の高度成長期にレトルトカレーの営業マンとして働き、カレーを囲む時間だけは打ち解ける祖父が、半世紀の間、抱えてきた秘密とは―。生きることのままならなさと愛おしさを描く、スパイシーな味わいの傑作小説。

著者等紹介

寺地はるな[テラチハルナ]
1977年佐賀県生まれ。2014年『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。2021年『水を縫う』で第9回河合隼雄物語賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ@no book, no life.

108
令和男子と昭和の頑固ジジイとその間の家族をカレーを繋ぎに描いた作品と感じた。家族の形とカレー、中でもレトルトカレー黎明期が二本軸かと思うが、選書時に期待していたそのカレー部分は控え目なスパイスであり、これは家族の形が白飯な物語なのである。些か僕の感覚からすると皆それぞれが我が強過ぎるのではと思うが、ラスト迄一気に読めてしまう、ちょっとした不思議さがある作品。2025/09/22

ALATA

69
「大切なことはまず,食べることや。おまえが大人になった時,腹をすかした子供に食わしてやれ」辛いときも,悲しいときもしっかりカレーをたべること。ガンコなジイさんが出すピースゴールデンカレー,きっと懐かしい味がするんだろうな。レトルトをアレンジしてドライカレーにしたり,サンドイッチにしたり桐矢くん,意外と器用ですね。祖父の知られざる過去、忘れてしまったものを思い出させてくれる、いい読み物でした★5※祖父の髪を切ってあげている母の手が微かに震えている。込み上げる感情に涙。2026/06/12

オセロ

62
親族から嫌われている昭和気質の頑固ジジイと親族の中で唯一男の令和男子の突然始まった同居生活。これといって大きな出来事がある訳ではないけれど、お爺ちゃんのレトルトカレーに賭けた人生の過去回想が少年と自分のお爺ちゃんの印象を少しずつ変えていく。本格的なカレーもいいけれど、レトルトカレーが家庭の食事として寝付いたのはお爺ちゃんみたいな人がいたからだろうなって思ったり。最後は笑いとちょっとの寂寥感。思っていた内容とはかけ離れていたけれど、こういう家族の話も悪くないですね。2025/09/24

真理そら

60
昭和の価値観満載の祖父・義景から同居する相手として指名された桐矢は令和風のコンプライアンスに敏感なきれい好き男子。祖父は三人の娘が幼いころに妻と離婚した。そのため娘三人は頑固な父親として嫌っている。確かに頑固で古い価値観で怒鳴る義景だが幼いころの義景の章もあるのでげんなりしきれない読者である。レトルトカレーの登場時期にまだなじみのない商品を売り込むのに苦労している義景の話は楽しく読める。出て行った妻の物語は純愛成就なのに共感できない。桐矢が思いがけず胸のすく発言をする。夏野菜の素揚げカレーがおいしそう。2025/09/14

カブ

48
不本意ながら偏屈な祖父とふたりで暮らすことになった、孫息子の桐矢。祖父は典型的な昭和のオヤジで、桐矢は今どきの令和男子。上手く暮らせるわけはないのだがそれもまた面白い。偏屈な祖父にも若い頃があって、色々あったんだよ。人はひたりひとりにドラマがある。2026/05/06

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