出版社内容情報
新潟成南高校野球部員を乗せたバスが高速道路で横転。エース里田は軽傷で済んだが、部員の半数が重傷を負った。一方、強豪・鳥屋野高校野球部では監督のパワハラが発覚。部員が激減し廃部の危機に。キャプテンの尾沢は、中学でバッテリーを組んでいた里田に、両校で「連合チーム」を結成し、夏の県予選を勝ち抜いて甲子園を目指そうと持ちかける……
窮地に立つ2校の野球部が、ひとつになって夢の舞台を目指す姿を描いた胸熱の野球小説、待望の文庫化!
内容説明
新潟成南高校野球部員を乗せたバスが高速道路で横転。エース里田は軽傷で済んだが、部員の半数が重傷を負った。一方、強豪・鳥屋野高校野球部では監督のパワハラが発覚。部員が激減し廃部の危機に。キャプテンの尾沢は、中学でバッテリーを組んでいた里田に、両校で「連合チーム」を結成し、夏の県予選を勝ち抜いて甲子園を目指そうと持ちかける―。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年『8年』(集英社)で第13回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。警察小説とスポーツ小説の両ジャンルを軸に、意欲的に多数の作品を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しんごろ
169
方や交通事故、方や監督のパワハラ問題。部員が減った新潟の両校が紆余曲折の末に連合チームとなる。連合のキャプテンとなった尾沢が、一枚岩といかない連合チームをまとめていく。チーム内がバラバラ、外からの圧力、ネットでの誹謗中傷と、困難が多い中、夏の甲子園を目指して、頑張る連合チームの選手達に胸が熱くなる。予選大会の精巧な過程、熱い試合の展開は、さすが堂場瞬一さん。いつか連合チームが甲子園に出場して、旋風を起こすのを見てみたいと思わせる筆力は見事で、堂場瞬一さんのスポーツ小説は面白すぎる。2024/07/18
hasami1025
6
夏だし、スカッとしたの読みたい〜と思ってたところだったので、ぴったりの本だった。不運でメンバーが足りずに甲子園予選に出られなくなった2つの高校が、連合の仕組みでタッグを組み、甲子園を目指すお話し。熱い展開で夢中になって読んでしまいました。2024/07/07
びぜんや
5
この夏、部員不足の母校野球部が甲子園常連校と合同チームを作り、県大会の1回戦を突破したというニュースがあったんですが。こちらは甲子園を狙える強豪校同士がアクシデントをきっかけに合同チームを作るというフィクション。現実にありえるかも? という夢を提示するのが堂場流なら、様々なトラブルが提示されながらも視線が野球からぶれず、ページから球場の匂いが立ち上るのもこの作者の美点で、県大会は手に汗握ってページをめくってしまいます。ひとクセありながらも爽やかな少年少女が躍動するところも美点ですね。5つ星。★★★★★2024/08/27
kou
5
自分たちではどうすることもできない不運に見舞われ、単独でチーム編成ができなくなった2つの高校が連合チームを組んで甲子園を目指す話。 都合良く三振が取れて、都合良くヒットが出てホームランを打つ。そんな簡単に点が取れる訳ないのだが、娯楽小説だしと割り切る。 全体的にもう少し高校生の心情の変化を深堀りしても良かったのでは。小説というよりは、映画やドラマの脚本を読んでるような印象。2024/06/27
ハナジロー
4
🌟🌟🌟☆☆2024/08/29