出版社内容情報
容疑者は死亡した男?
天才医師vs謎の殺人鬼!
愚鈍なる警察に告ぐ――。都内近郊で相次いで起きた連続殺人。犯行はエスカレートし、遂には現場に殺人鬼からの声明文が残される。警察を嘲笑し、「私は既に死んでいる」と語る犯人。その言葉通り、DNA鑑定で容疑者が死んでいることが判明する……。これは死者の復活か。真犯人のトリックか。天才医師vsシリアルキラー、究極の頭脳戦。
書き下ろし掌編「鷹央の恋人?」収録。
内容説明
愚鈍なる警察に告ぐ―。都内近郊で相次いで起きた連続殺人。犯行はエスカレートし、遂には現場に殺人鬼からの声明文が残される。警察を嘲笑し、「私は既に死んでいる」と語る犯人。その言葉通り、DNA鑑定で容疑者が死んでいることが判明する…。これは死者の復活か。真犯人のトリックか。天才医師vsシリアルキラー、究極の頭脳戦。書き下ろし掌編「鷹央の恋人?」収録。
著者等紹介
知念実希人[チネンミキト]
1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
30
都内近郊で若い女性が次々と首を絞められて惨殺される連続殺人事件。しかし現場に残された血痕から四年前に死んだ男が、容疑者として割り出されるメディカルミステリ。次第にエスカレートする犯行に、現場に残された殺人鬼からの声明文。DNA鑑定から割り出された容疑者はかつて鷹央が死亡診断を下した男で、死者を生き返らせる新興宗教にハマる母の存在。果たしてシリアルキラーは誰なのか、今回は予想もしないどうにも後味が悪い結末で、鷹央が吐露した意外な心情が印象的でしたけど、傍らで支えてくれる小鳥先生がいればきっと大丈夫ですよね。2024/01/12
kosmos
15
女性が次々と考察される連続殺人事件が発生。犯人が現場に残したDNAはもうすでに死んでいる男のもので、4年前にその男の死亡宣告をしたのは鷹央だった。警察と度々対立しながらも、鷹央たちは事件の真相を追う。続きが気になって一気読みした。いつもマイペースに周りを振り回す鷹央が、後半に感情的になっていたのが印象的だった。2024/02/27
もっぱら有隣堂と啓文堂
11
天久鷹央シリーズの完全新作3作&完全版13作を実業之日本社文庫が7か月間連続刊行する1月配本第4弾の2冊め。時点は密室事件から三月後なので出会いから11か月ほどか。時系列では8番目。書き下ろし掌編「鷹央の恋人?」付き。「幻影の手術室」は最高傑作としてもそれに並ぶ傑作では?医学的な謎解きは種明かしされないと分からないのはいつもどおりだが、容疑者は死んでいたはずなのに死んではいなかったとか訳が分からないし、解法の想像さえつかない。ほう、なるほどそうかと放心するのみ。こんなトリックをよく考え付くなあ。すごいわー2024/01/17
OHNO Hiroshi
6
バニシングツイン。できえれば被害者が少なければもっとよいのだけれども。2024/04/03
sou1030
3
犯人は途中で分かっていたが、やっぱりトリックは医療の知識がないと分からない。けど相変わらず面白い。最近、知念実希人さんばかり読んでいる。2024/03/05