出版社内容情報
容疑者は、まさかの……?
手術室で起きた不可能犯罪。
手術後のオペ室で、清和総合病院の麻酔医・湯浅春哉が死亡した。その瞬間、院内カメラに映し出されたのは、まるで「透明人間」と格闘した末に殺害される彼の姿だった。手術室という密室で生まれた、かつてないほど難解な「謎」。天才医師・天久鷹央は容疑者を救えるのか……?
医療本格ミステリとして鮮烈な輝きを放つ、シリーズ最高傑作。
書き下ろし掌編「鴻ノ池の笑顔」収録。
内容説明
容疑者は、まさかの…?手術室で起きた不可能犯罪。手術後のオペ室で、清和総合病院の麻酔医・湯浅春哉が死亡した。その瞬間、院内カメラに映し出されたのは、まるで「透明人間」と格闘した末に殺害される彼の姿だった。手術室という密室で生まれた、かつてないほど難解な「謎」。天才医師・天久鷹央は容疑者を救えるのか…?医療本格ミステリとして鮮烈な輝きを放つ、シリーズ最高傑作。書き下ろし掌編「鴻ノ池の笑顔」収録。
著者等紹介
知念実希人[チネンミキト]
1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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よっち
37
手術後の密室オペ室で、見えない「透明人間」と必死に格闘するように苦しみ絶命した麻酔医。同室にいた全身麻酔患者の鴻ノ池舞が容疑者として疑われてしまうメディカルミステリ。現場となった手術室にある幽霊の噂、状況から最重要容疑者とされてしまう舞、事件捜査のため病院に送り込まれる小鳥遊。今回は身近な人が容疑者とされ客観性が問われる事件で、解決にはやや強引な手段も必要でしたけど、それでも被害者の想いも汲んで事件を解決し苦境にあった舞を救う展開は良かったですね。舞が統合診断部の一員となってこれから面白くなりそうですね。2023/12/07
papako
35
今回は鴻ノ池が巻き込まれた。巻き込まれるってことは覚えていたけど、他はきれいさっぱり忘れていました。このシリーズ読んでると病院行くのが怖くなる。でも、鷹央さんの外来はうけてみたいかも。何はともあれ謎がとけてよかった。成瀬に良心があってよかった。鴻ノ池、うざいけどよかった。2025/01/28
猫ぴょん
27
今回は研修医鴻の池舞ちゃんが大ピンチ😰 でも天久鷹央ちゃんが間違いなく助けてくれるだろうから、ある意味安心して読める🤣。 それにしても優しい小鳥遊先生が気の毒過ぎるかなー💦2025/04/21
もっぱら有隣堂と啓文堂
15
天久鷹央シリーズの完全新作3作&完全版13作を実業之日本社文庫が7か月間連続刊行する12月配本第3弾の2冊め。時点は出会いから9か月。時系列では6番目。帯によれば、読者が選んだシリーズ圧倒的最高傑作。そうでしょう、納得できる。なんせトリックの手が込みすぎ。こんな手段を考えついた犯人も、こんな重畳的な謎を解ける鷹央も凄すぎる。毎度のことだが、謎解きには高度な医学の知識が必要で素人にはまず解けない。よってミステリーだがミステリーでない。掌編は「鴻ノ池の笑顔」。舞の回復プロセスに付き合わされた小鳥先生お疲れさま2023/12/27
NAOAMI
14
術後の手術室+院内カメラで監視中、麻酔科医と患者を残しての完全密室。ここで医者が突然「見えない・映らない」誰かに殺され、患者が容疑者にならざるを得ない状況。その患者が、虫垂炎で入院した鴻之池。今度は彼女への嫌疑を晴らす展開。「透明人間」と格闘した挙句、頸動脈を切られ死亡?そこもちゃんと落し処は鷹央の鋭い診断。被害者の病気と加害者の病気(!)が交錯しての謎解きに巧く考えたもんだと脱帽。弱い立場・内面を隠して踏ん張る鴻之池「らしさ」と「らしくない」両面に少しキュンとしてしまう。鷹央含めた三角関係?面白すぎる。2024/01/18
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