出版社内容情報
この悪女、制御不能!
シリーズ累計12万部突破の大ヒット作、待望の文庫化!
巧みな話術で唆し、餌食となった者の人生を狂わせる――
稀代の悪女・蒲生美智留が世間を震撼させた凶悪事件から三年。
「野々宮恭子」と名乗る美貌の投資アドバイザーが現れた。
国会議員・柳井耕一郎の資金団体で事務局長を務める藤沢優美は、
恭子の指南を受け、不正運用に手を染めるが……
金と欲望にまみれた人々を弄ぶ恭子の目的とは!?
どんでん返しの帝王が放つ、戦慄のミステリー!
人気漫画家・松田洋子氏による、文庫版限定「あとがき漫画」も、
シリーズ第1作『嗤う淑女』につづけて、ふたたび収録!
内容説明
巧みな話術で唆し、餌食となった者の人生を狂わせる―稀代の悪女・蒲生美智留が世間を震撼させた凶悪事件から三年。“野々宮恭子”と名乗る美貌の投資アドバイザーが現れた。国会議員の資金団体で事務局長を務める藤沢優美は、彼女の指南を受け、不正運用に手を染めるが…金と欲望にまみれた人々を弄ぶ恭子の目的とは!?人気シリーズ第2弾!
著者等紹介
中山七里[ナカヤマシチリ]
1961年岐阜県生まれ。2009年『さよならドビュッシー』で第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、翌年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
158
★★★★★★★★☆☆稀代の悪女が暗躍する『嗤う淑女』シリーズ第2弾。NPO法人の優美は不正献金のためFXに多額の投資を行い、宗教団体副館長の伊能は地位向上のため教団をPRする本を出版する。やがて転落していく彼らの陰には〝野々宮恭子〟を名乗る謎のアドバイザーの存在があった…。前作の法廷劇から3年後、政治家・柳井の周辺で巻き起こる4つの悲劇。女郎蜘蛛がじっくりと獲物を絡め捕るような数々の悪行に対して、「お天道様は見てるぞ」と言わんばかりに神の視点で眺める読者をも欺く衝撃のラストは、まさに中山ワールドの神髄だ。2024/10/06
修一朗
146
8月に文庫版出たばかりなのにその時点でBook Offで入手出来てしまう不思議。助かるけどね。気にいらない人を成敗する美智瑠さん,やっぱり宗教と政治には手を出しますねぇ。美智瑠さんに成敗されそうな人がたくさんいそうだ。昔のアノ事件にふれていたのにはびっくり。ちょうど奴が出所したタイミングで執筆していたからだね。終章のハチャメチャ度は前作よりパワーアップ,このぶっ飛び具合楽しんでます。次,嗤う淑女二人へ。2021/10/03
ケイ
98
手に取ってしまうとダメね。今回も、捕まらないかとドキドキしたが……、彼女のほうが上手だったわ。助けてあげたい人がいないから、彼女の肩を持ってしまうのかな。2023/11/11
のり
97
「蒲生美智留」再び降臨。この悪女にかかれば、誰もが信用し手のひらで転がされる。罪の意識なんて全く持たない欠落した心。何人もの命を言葉巧みに操り奪うその様は、第三者からみれば違和感漂うかもしれないが、当事者になればきっと囚えられるのだろう。第3弾の文庫本が待ち遠しい。2021/12/03
ワレモコウ
83
「嗤う淑女」から3年後、ふたたび蒲生美智留が動き出した。前作同様、ターゲットの人物の名前の章になっているが、今作は全て一つの流れに沿っている。より壮大になった感じ。実際の事件スー○リも重要な軸となっている。なんとなく、美智留こと野々宮恭子がサクッとした印象だったが、なるほど…ラストで納得。「総理にされた男」の真垣が総理大臣だった頃の話なのね、って少し笑えた。2021/10/23