出版社内容情報
次々“犯人”が殺される。
容疑者は全員警察官――
大型特殊詐欺犯罪の捜査資料が流出し、
資料に記された逃走中の詐欺犯たちが次々と変死する事件が起きた。
警察内部からの情報漏洩を疑う人事一課監察係の佐良は同僚の皆口菜子とともに、
マルタイ(監察対象者)の刑事を行確するが、突如何者かに銃撃を受ける。
捜査妨害か、脅迫か。
ブラックリストが示す組織の深い闇――戦慄の真相はラスト1行に!
「警視庁監察ファイル」シリーズ
第1作『密告はうたう 警視庁監察ファイル』
TOKIO松岡昌宏主演で2021年TVドラマ化!
内容説明
大型特殊詐欺犯罪の捜査資料が流出し、資料に記された逃走中の詐欺犯たちが次々と変死する事件が起きた。警察内部からの情報漏洩を疑う人事一課監察係の佐良は同僚の皆口菜子とともに、マルタイ(監察対象者)の刑事を行確するが、突如何者かに銃撃を受ける。捜査妨害か、脅迫か。ブラックリストが示す組織の深い闇―戦慄の真相はラスト1行に!
著者等紹介
伊兼源太郎[イガネゲンタロウ]
1978年東京都生まれ。上智大学法学部卒業。新聞社勤務を経て、2013年に『見えざる網』で第33回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kーazuki
51
シリーズ2作目。皆口が監察係に加わり班長の中西と佐良の3人が、警察内部の情報流出の密告を調査する。逃亡中の詐欺グループ「YK団」の捜査本部関係者に行動確認の中、想定外の事件が発生して中西から若手の毛利と組む。行確によって警察内部に「互助会」と呼ばれるグループがあることがわかった。それは斎藤の殉職事件につながっていた。公安や監察など内部や秘密裏に動く警察ドラマは、展開も普通の事件ものとは違って謎の部分が最後まで引きずる感じで話が進みます。次回に色々な真相が分かりそうですね。皆口さん強いな。2025/06/28
kei302
49
公務員にはお馴染みの「互助会」だけど、こんな形の互助会はちょっと…。法律と正義、人が人を裁く。難しいです。最後の方は複雑すぎて理解できなかった(×_×)続編2作は図書館に予約した。2024/09/17
GAKU
49
1作めよりさらに面白くなってきました。いよいよ次回で「互助会」の黒幕、斎藤刑事殉職の真相は明らかになるのか?急いで完結の第三作へ。2023/06/08
はつばあば
47
密告はうたうの続編、積んでいた時間が惜しい。公安ものと違って監察モノは面白い。同僚を刺すような職場だけれど彼らがいなけりゃ悪徳警官が蔓延る。この本は悪徳警官なんておりません。真摯に警官であることを誇りに思っての仕業。そういう警官を操る奴は大物代議士と組んだ警視庁の幹部だろうな・・なんて思いながら読んで、あらまぁあ奴が大本の悪?。私刑擁護なんて絶対してはならないことだし、ネットでの拡散も恐ろしい。人は顔が曝されないことを良いことに罵詈雑言。それをいいことに国は締め付けを図ろうとする。あぁ現実的だねぇ2021/08/22
mayu
27
警視庁人事一課シリーズ2作目。大型特殊詐欺事件の犯人リストの漏洩に詐欺集団が続々と殺される事件が絡む。前回出てきた皆口が佐良の相棒として活躍しているのが嬉しい。新しいメンバーの毛利は掴みどころが無く、怪しささえ感じてしまった。罪を犯しても重い罪に罰せられない人間を攻撃するのは否か、snsの賛同や「私刑」について考えさせられる。人間も法律め正義も完璧じゃないという言葉が印象に残る一冊だった。少しもやり感のある終わり方なのでまた次に繋がっていきそう。2024/10/02