出版社内容情報
わがままで、高貴で、どこかいじらしい。抗いがたい猫の魅力に取りつかれた個性派作家たちによる珠玉の猫小説集!
内容説明
なぜ作家は猫を描くのか。天邪鬼でわがまま、時に甘えん坊。飄々としたこのいきものに心惹かれ、物語を仕立てようとする作家は多い。人間より上位の生物として地球に君臨する猫を表現したSF「ネコ」(星新一)や、飼い猫から見た作家の生態を描く「黒猫ジュリエットの話」(森茉莉)など、9人の作家による個性あふれる猫小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
184
今年の猫の日(2/22)に読んだエッセイ編に続いて、今回は小説編です。いずれも猫愛に溢れた作品、短編集でした。オススメは、森 茉莉の『黒猫ジェリエットの話』&室生 犀星の『猫のうた』&小松 左京の『猫の首』です。 https://wagahaido.com/shopping/archives/220362021/03/17
mae.dat
102
タイトル買いの一冊。でも、神様からの贈り物では無かった物も。……うーん。まぁ、これはこれで良いのかな。2020/11/06
ぜんこう
19
図書館でたまたま見つけて借りてみた。猫のほっこりするような話を集めたものだと思ってたらとでもない勘違い😖 特に小松左京さんの「猫の首」はとんでもないSF、怖かった〜…猫が怖いんじゃないですよ、猫を憎む奴が怖い。 でも最後の星新一さんの「ネコ」は何とも平和な(?)SF。最後がコレで良かった〜。2025/03/06
猫丸
16
今日は珍しくPCではなく紙束とペンで在宅仕事。してみればやはり猫は紙の上に乗る。乗って寝ようとする。何を思うか猫、と感じざるを得ないわけだ。いきおい猫目線になる。本アンソロジーにも猫の目を通した自分、みたいな作品が見られる。とくに女性作家と猫の関係はかなりウェット。そういうのはちょっと苦手だな。むしろ猫愛が感じられたのは小松左京「猫の首」であった。2021/01/29
小梅さん。
12
古今の文学者もやっぱり猫が好き、という作品集。 という感じかな。 猫は出てくるものの、けっこうお文学な感じが予想外。 猫猫らぶりぃ、なお話を期待しちゃってたわw 星新一が、猫のでてくるショートショートを書いてたのがなんだかフフフで嬉しい。「エス氏」登場のおなじみの作風の中に猫なんだもの。 宮沢賢治はちょっと童話っぽい雰囲気が「らしくて」いい。 2020/10/20