出版社内容情報
20XX年平均寿命が百歳!? 百歳の息子夫婦が百三十六歳の母親を介護する、近未来の超長寿社会を描くユーモア小説!
内容説明
時は2049年、平均寿命が百歳を遥かに超えた日本。桜田家は五世代が住む大家族だが、夫の任三郎が九十九歳、妻の伴子は百歳で、母百三十六歳を介護する毎日。ある日、認知症の任三郎の兄が徘徊して駅で見つかったと知らせが。兄嫁から迎えを頼まれるが、なぜか、その兄も同居する事に…あなたの数十年後かもしれない、笑いと涙の超老後小説!
著者等紹介
沖田正午[オキダショウゴ]
1949年埼玉県生まれ。グラフィックデザイン、販促用ゲームデザイン、企画プランナーとして活躍後、2006年『丁半小僧武吉伝賽の目返し』(幻冬舎文庫)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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とし
77
2049年の時代か・・・ひよっとしたら一部分は現実になっているかもしれないと思いました、生存していないので確認出来ないが残念(^_^;)2020/03/28
☆(´(ェ)`)☆
24
西暦2049年。近い将来の話。桜田任三郎は99歳。10月で100歳となる。世の中はまさに不老不死ならぬ「負老不死(老いを負ってもなお死ねず)」100歳が100歳を介護するなんてのは当たり前!そんな桜田家の痛快で近い将来本当に起こりうるであろう事柄が面白く、興味深く語っている(パロディーに近い)。余命○○ではなく【人生の大成期間⠀】と呼ぼうじゃないか!!面白く読めました2023/07/18
デジ姫
12
百歳なっても義母の介護に家族の食事の世話。便利な世の中になっても主婦としての仕事はしなきゃいけないのかとゾッとする反面、主婦の仕事があるからこそ心身とも健やかに過ごせるお陰とも思う。心が枯れないための栄養剤は自分で考えないと古希にリーチの身には必須の問題。この本はそんな私の肩にそっと手を置いてくれた本。2020/04/17
かぐや.
6
初読み作家さん。テンポ良く楽しめた。近未来の日本、全然違和感無し。でも130歳まで寿命が延びたら大変。余命宣告じゃなくて大成期間って良いなあ。次も読んでみよう。 2023/07/22
yamakujira
5
2049年、4人に1人が70歳以上となった日本で、埼玉県に住む桜田家では任三郎(99歳)、妻(101歳)が母(136歳)を介護して、息子(70歳)も嫁(66歳)も現役で勤務、曾孫(5歳)を連れて出戻った孫娘(33歳)、引きこもる孫(30歳)、さらに離婚した兄(105歳)も引き取って5世代同居だ。超超高齢化社会をえがく物語は、老老介護、徘徊老人、熱中症などの問題を提示しながらもユーモラスに進むけれど、単なる老人の話にすぎなくて「百歳」を生かせてないな。もっと社会の歪みを書いてくれなきゃね。 (★★★☆☆)2021/06/15