出版社内容情報
日本文学界の異才・筒井康隆の名作群を、16名の漫画家が独自解釈でコミカライズした伝説のアンソロジー、その第2弾が文庫化!
内容説明
SF、スラップスティック、ジュブナイル、実験小説、純文学…。あらゆるジャンルを手掛けた文学界のトリックスター、鬼才・筒井康隆の生み出した世界に、豪華執筆陣が挑むコミックアンソロジー第2弾、ついに文庫化!今回も巻末には、原作者である筒井自身が執筆した漫画を特別収録。これを読まずして変幻自在のツツイ宇宙を語るなかれ!!
著者等紹介
筒井康隆[ツツイヤスタカ]
1934年、大阪市出身。同志社大学文学部卒業。60年に弟たちと刊行したSF同人誌「NULL」が推理小説の大家・江戸川乱歩に認められ、短編「お助け」が乱歩の手がけていた雑誌「宝石」に再録されたことで、本格的な文筆業を開始。65年、初作品集『東海道戦争』を刊行。81年に『虚人たち』で泉鏡花文学賞を、87年に『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞を、92年に『朝のガスパール』で日本SF大賞を、2000年に『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。02年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
61
こちらは未読のものが多かった。原作は、もちろん読んでるが。筒井さんの世界を、それぞれの作家が、それぞれに漫画化している。なかなかこういう漫画には出会えない。筒井さんの短編、読みたくなってきたなぁ。2019/10/31
鱒子
59
第2巻。高橋葉介氏の美しきグロ、菊池直江さんの鉄道がらみ、ゲイ界の巨匠 田亀源五郎氏の舎弟愛など、この人にコレを描いてもらって嬉しい♫という布陣の作家さん達です。 しかしなんと言っても見どころは、筒井御大直筆の漫画。特に蛭子能収さんが1巻で描いたのと同じ作品を、ご自身で漫画化するとは(笑 よっぽど蛭子作品に納得出来なかったんでしょうか?。筒井さん、1巻目の頃より漫画が上手になられています。2019/11/08
コットン
58
筒井康隆作品のコミカライズ本で16人の絵柄が楽しめる。そして、自身もコミックを(そう言えば題名は忘れたが、単行本で神戸の事などと共にコミックも書かれていたなぁ!)。16人の中には作家の竹本健治も。2020/03/21
Vakira
47
この本 筒井康隆さんのオリジナル漫画が3作も読めます。SF&不条理&シュール。ヘタウマ気味ですが味があります。その才能、漫画家としても素晴らしい。その他の収穫 「ぼのぼの」で有名ないがらしみきおさん 画風を変えて少年日記。見れて嬉しい。これで終わり?残念。もっと読みたい。再企画してくんないかなぁ~2019/10/09
りんご
33
「うちゅうをどんどんどこまでも」、読んだ途端(うわ!あったねこの話!)と懐かしくなりました。多分実家にあって幼少時に読んだぞ。田亀源五郎さんブレない。ゆっくり読むと頭おかしくなりそう。斜めに読むと酔いそう。御大ご自身の手による漫画が三本も!ご褒美です。ご、ほう、び、、、?2022/12/03