出版社内容情報
全日本選手権を目指して練習に打ち込む男子大学生フィギュアスケーターたちの青春群像。「書店ガール」著者の最新長編!
内容説明
一年ぶりに怪我から復帰した和馬。大学四年の全日本選手権を最後の舞台と定め、フィギュアスケート部の仲間と切磋琢磨の日々を送る。大学スポーツ新聞の記者・将人は取材を通じ、選手たちに、そしてスケートに魅せられていく。家族やコーチとの関係、就活、友情、恋愛―夢に挑み、葛藤し、成長する大学生たちを活写する、青春小説の傑作!
著者等紹介
碧野圭[アオノケイ]
愛知県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、2006年『辞めない理由』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみねこ
79
大学生フィギュアスケーター・伏見和馬は怪我から復帰して大学4年の全日本選手権を最後の舞台と定め、練習に励む。大学スポーツ新聞の記者・将人は取材を通し選手たちとフィギュアスケートに魅せられてゆく。昨日オリンピック代表選考会となる全日本フィギュアが終わったタイミングでこの本を読めて良かったです。リンクの上の選手たちは、「ここまでやってきたこと、それをここで精一杯出せればいい。こうして滑る喜びを、演技にこめることができればいい。」P236引用、そう思って努力を重ねて来たに違いないでしょう。2017/12/25
えりこんぐ
65
男子フィギュアスケートの話だが、主人公は世界トップを狙う層の次の次くらいに位置する大学生スケーター。怪我から復帰し、大学生活最後のスケートで全日本出場を目指す。さらっと軽く読了。うーん、全体的になんかぼんやりな感じ。もう少しいろんな要素を掘り下げて、じっくり描いてほしかった気もする..。2018/08/06
おかだ
64
この時期になんとなく興味出ちゃう、フィギュアスケートの世界。この作品は男子フィギュアスケート、トップレベルには少し及ばない大学生が主人公。怪我をして一度競技から離れたものの、またリンクに戻る。今期、高橋大輔が現役復帰した。彼が何を思い、どんな気持ちで戻ってきたのか、この本を読むとその気持ちの断片が理解できるような気がする。リンクに置いてきた忘れ物を取りに行く。いつまで、どこまでやるか、どこで踏ん切りをつけるかは人それぞれだ。今日は全ての選手の目標である全日本選手権。悔いを残すことなく戦い抜いて欲しい。2018/12/23
ユザキ部長
59
野次馬で見ると「六年後の恩返し、教え子たちが完成ささる未完成交響曲」それは表面上の事。当人達からしてみたら堪ったもんじゃない。読み進めるとスポーツ選手がお互いを認めあうって尊い事なんだと再認識する。もっと人間臭く、ドロドロにしても面白かったけど、まぁこれぐらいのボリュームで綺麗に纏めた方がいいのかな。良本でした。2022/04/06
たるき( ´ ▽ ` )ノ
52
なかなか興味深い内容だった。フィギュアスケートはもともと好きなので、ちょっぴり裏側も見ることができて嬉しかった。読み終えるのはあっという間だったかな。2019/03/14
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