出版社内容情報
「このまちにライブハウスをつくろう――」東北の港町で出会った高校生のバンド少年と不思議な少女が織りなす感動の青春小説!
内容説明
2010年、宮城県仙河海市。中学時代から続けたバンドが解散した匠は高校の軽音楽部の扉を叩いた。失意も一転、部長の美少女・遙にひとめぼれ。彼女への恋心をきっかけに、少年は一つの目標を見つける。「このまちに初めてのライブハウスをつくろう―」地元の縁を巻き込みながら交差していく遙の過去と匠の未来。そして、あの春がやってくる。
著者等紹介
熊谷達也[クマガイタツヤ]
1958年宮城県に生まれる。東京電機大学理工学部卒業。中学校教員、保険代理店業を経て、1997年『ウエンカムイの爪』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2000年『漂泊の牙』で新田次郎文学賞を受賞、2004年『邂逅の森』で山本周五郎賞、直木賞を史上初のダブル受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たぬ
21
☆4 今までに読んだ熊谷作品とはかなり毛色が違うなあ。ヒグマだのマタギだのアテルイだの重厚な作品ばかりだったから現代の男子高校生が主人公ってのはなんだか新鮮。バンド活動に明け暮れてみんなの憧れである遥先輩(自分の美貌が相手をどれだけ惑わせているかわかっていない罪な女)と両思いになってみんなで協力してライブハウスを立ち上げて…なんだこの青春大爆発は。羨望と嫉妬を感じつつ読了です。2022/09/27
ソラ
18
音楽というよりかは地域活性化を絡めた青春小説かなという感じ。ストレスになるようなこともなくすっきりとした話でした。2019/01/12
山下哲実
17
図書館本、読了!高校生の青春物語でした。面白かったけど私が今、読みたいというものでもありませんでした(-_-;)2018/04/28
しぇん
10
田舎でバンドやるの大変なんだなーと。バンドの話半分、青春の話半分といった感じでしょうか。高校を跨いで活動していたバンドが解散してしまうところから始まる物語と。音楽活動したこと無い自分でも田舎でやるのは大変なんだなと、伝わってきました。話の主軸はどちらかというと個性強い先輩ヒロインとの関係だったなと。最後に震災の話を絡めてきたのはよくわからなかったけど、前を向いて進もうとしてるあたりはこの物語らしいのかなと2017/11/03
ソラ
7
【再読】2019/02/09