出版社内容情報
墓参りに訪れた女が見た父親の幽霊は果たして本物か!? 若き蘭学者が江戸の不思議現象を科学の力でご明察。痛快時代ミステリー。
内容説明
恋人の辰巳芸者・豆吉が毎日のように寺に通っているのを不審に感じた若き蘭学者・岩永淳庵。実は亡くなった父親の幽霊に会うためだったと語る豆吉だが、裏に必ずからくりがあると踏んだ淳庵は、蘭学の知識を駆使して真相に迫る―「幽霊と若侍」ほか、江戸の怪事件の謎を暴く痛快時代ミステリー!稀代の蘭学者・平賀源内との対決にも注目!!
著者等紹介
平谷美樹[ヒラヤヨシキ]
1960年岩手県生まれ。大阪芸術大学卒。中学校の美術教師を勤める傍ら、創作活動に入る。2000年『エンデュミオンエンデュミオン』でデビュー。同年『エリ・エリ』で第1回小松左京賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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み
25
面白かったぁ♪1作目同様に楽しめました(^.^)まだまだ続きそうで嬉しい、直接対決は先伸ばしがいいなぁ。2016/02/24
Norico
18
蘭学探偵のシリーズ、2作目。前作土屋さんの大阪赴任話で終わったから、今回はいきなり新しい組頭登場かと思ってたら、土屋さん相変わらず活躍してるし、大阪行きなくなったのかと油断してたのに…。土屋さん好きだったのに。でも新しい贄さんも底知れない感じがいいなぁ。平賀源内との闘いもまだまだ先はありそうなのに、ここで途切れちゃったのか。残念。2020/12/19
外道皇帝
9
シリーズ2冊目。今回も短編4編。1話目の「蚕と毒薬」が一番蘭学探偵らしさが出てる。3話目の「幽霊と若侍」では岩永淳庵の猜疑心がメラメラでいいねえ。4話目の「球と箱」も岩永淳庵の平賀源内に対する競争心とか人間らしさが出てていい。2015/08/11
一五
8
なんだかんだ言いながら火盗改に手を貸す淳庵と、腕をふるって暴れたい豆吉。火盗とのチームワークもいいし、悪役平賀源内との決着ついてないし、続くのか?2023/06/16
qoop
6
シリーズ2冊目。典型的な人物描写、ゆるめの時代設定、派手な活劇場面…と、エンタメ色が濃い本作。ミステリの割に意外性は少ないが、反対にご存知もの的な安心感が強く、時代劇(90年代あたりかなぁ)と通ずる印象が。派手な作品と地味目なものとの差がありつつも、上手く一冊に収まっているのはキャラクター小説の側面が強いからか。2015/07/16
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