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実業之日本社文庫
桜桃・雪の夜の話―無頼派作家の夜

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  • サイズ 文庫判/ページ数 353p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784408551562
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

無頼派作家、酒と文学――「桜桃」「東京八景」など名作と太宰、坂口安吾、織田作之助の三人が初めて集った酔っ払い座談会収録。

子供より親が大事と思いたい――駄目な男の語り口に酔う一冊。

戦後無頼派の代表的作家・太宰治の名作と酒にまつわる小説・エッセイを多数収録したオリジナル作品集。「桜桃」「ヴィヨンの妻」「東京八景」などの代表作から、太宰、坂口安吾、織田作之助の三人が初めて一堂に会した「現代小説を語る座談会」(文庫初収録)まで。酔っぱらい同士の放談で意気投合した三人は、その後銀座バー「ルパン」へ繰り出して……ファン必読の一冊。

【収録作品】
■雌に就いて
■猿面冠者
■あさましきもの
■満願
■畜犬談――伊馬鵜平君に与える――
■皮膚と心
■令嬢アユ
■東京八景
■雪の夜の話
■ヴィヨンの妻
■父
■酒の追憶
■眉山
■桜桃
■家庭の幸福
■朝
■現代小説を語る座談会
■織田君の死
●解説 角田光代
●作品解説 七北数人

内容説明

戦後無頼派の代表的作家・太宰治の名作と、酒にまつわる小説・エッセイを多数収録したオリジナル作品集。「桜桃」「ヴィヨンの妻」「東京八景」などの代表作から、太宰、坂口安吾、織田作之助の三人が初めて一堂に会した「現代小説を語る座談会」まで。酔っぱらい同士の放談で意気投合した三人は、その後銀座のバー「ルパン」へ繰り出して…ファン必読の一冊。

著者等紹介

太宰治[ダザイオサム]
1909(明治42)年青森県生まれ。30年、東京帝国大学文学部仏文科に入学するが、カフェの女給と心中を図り、女性が死亡、検事の取り調べを受ける。35年「逆行」が芥川賞候補となる。翌年、処女作品集『晩年』が再び同賞候補になる。39年、結婚を機に旺盛な執筆活動を始め、「走れメロス」「富嶽百景」など数多くの名品を生む。戦後、坂口安吾、織田作之助らとともに無頼派と呼ばれ、一層の人気を博す。特に長篇「斜陽」は文壇内外に反響を巻き起こし、「斜陽族」という流行語も生んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

45
面白かったです。太宰・安吾・織田作の無頼派作家の対談が読みたくて手にしました。酔っ払いながらも文学論の語りになっているのがやはり作家だからかと思わされました。最後の織田作の死に対する想いには辛さすら感じます。2024/03/13

ヒロミ

35
太宰・安吾・織田作の初顔合わせ対談を収録。これが読みたくて購入。三者酔いつぶれながらも現代文学を語っているように見えるのは進行の平野謙の手腕か。しかしその平野謙も「どうも酔っ払い相手の進行はきついね」とサジを投げる展開に。安吾に「ホーム(家庭)はいじらしいものですよ。早く結婚したほうが」とお勧めする太宰。その後も女房を寝取られた苦しみを訴え続ける太宰。安吾が獅子文六を評価していたのが意外だった。織田作は影が薄い…。酔いどれついでに「もう一軒行こうか」的に打ち切られる対談。やはりこの三人はおもしろすぎる。2015/08/25

佐島楓

27
中学の一時期、この作家に心酔していた。今は、だめである。小説を書いていなければ単なる破滅型の生活破綻者。女性と見れば性的な対象と思う。特に「眉山」なんて胸が悪くなるような作品だ。悪辣に正直であり、正直を装った媚態とでも評せられるものがある。とにかくいかんなぁ、と思うのは、自分もこういう大人になっとるなぁ、という思いがどこかにあるからかもしれず、おそらくそれを認めたくないのだと自己分析。いけない。2014/01/17

たくのみ

11
太宰治の短編集。『畜生談』が一番好き。「喧嘩するなら、僕から離れたところでしてもらいたい」捨て犬ポチに懐かれて、おろおろしつつ、しだいに好きになる太宰。「性格が破産しちゃったんじゃないかしら」「飼い主に似たのさ」という夫婦の会話が楽しい。2015/09/27

ふ~@豆板醤

5
今後青空文庫で再読予定!2016/02/07

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