内容説明
地震に遭った翌日、少年は、海の匂いのする、見たこともない町に立っていた。通りかかったオバサンの家で親の迎えを待つ間に体験したのは、少年がこれまでしてみたかったことばかりで…(「翔る少年」)。介護施設で出会った、嘘のような人生を語る車いすの老人との交流と意外な結末を描く表題作ほか、時空を超えた小さな奇跡と希望を描く六篇。第143回直木賞候補作。
著者等紹介
乾ルカ[イヌイルカ]
1970年北海道生まれ。短大卒業後、小説の執筆を始める。2006年に「夏光」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。10年には『あの日にかえりたい』で第143回直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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