内容説明
現職の法務大臣の愛娘が姿を消し、「君は飯島町を知っているか?」という謎のメッセージが。折しも首相の政治資金疑惑で東京地検特捜部は秘書を逮捕し、首相にも捜査の目が向けられつつあった。検察の手が首相に及べば、法務大臣は指揮権発動という伝家の宝刀を抜くかもしれない。失踪した娘を捜せと内密に命令を受けた十津川は、捜査の結果、長野県飯島町に導かれる。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京都生まれ。公務員生活ののち、数々の職業を経ながら創作活動を続け、63年『歪んだ朝』でオール讀物推理小説新人賞、65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。81年『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞を受賞。2001年湯河原町に「西村京太郎記念館」をオープン。全著書や作家としての記録を展示。04年日本ミステリー文学大賞を、10年長谷川伸賞を受賞した国民的作家。2012年には著作が500冊を突破した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
21
政治家の政治資金疑惑。起訴、不起訴。政治家と検察の関係。政治資金収支報告書の記載漏れ。政治家ではなく秘書が記載漏れをした…どこかで聞いたような言い訳。読み始めたら小説なのに現実にも起こり得る内容で西村さんの取材力、想像力に驚かされてしまう。現実世界でもぴしゃりと何が正しく何が間違いかを正してほしいと思いながら読んでしまった。読んだ時期が悪いのか。飯島町とだけ言われてもピンとこなかった。もっとたくさん同じ町名があるかと思ったら長野県しか出てこなかった。小さい町ながら様々な歴史がある町だと知った。2024/01/23
ササーキー
0
本のタイトルがカギな訳だけど、まあまあですね。いろいろなことが絡み合って結論にいたるんだけど、ちょっと作りすぎではと感じました。2019/05/10