内容説明
若い姉弟に敵討ちの相手と間違えられた非役の旗本・青井市之介。姉弟の父・松井田宗之助は小普請方を務める幕臣だったが、頬に黒子のある男に斬り殺されたのだという。松井田だけでなく、立て続けに小普請方に関係する者が殺されていた。市之介は姉弟に父親を斬った下手人をつきとめてみせると約束するが…絶好調シリーズ、待望の第三弾。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。90年『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。剣豪小説、時代ミステリーなど、迫力ある剣戟描写に加え、江戸に生きる人々の人情の機微を描き、多くの読者を魅了する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
69
剣客旗本奮闘記「蒼天の坂」3巻。非役の旗本市之介、御目付である叔父からの依頼で幕臣や旗本の関わる事件を探索し解決に導くシリーズ。今回は叔父から百両の探索費を出させた事と弟子が一人増えた事かな次巻が面白くなってきたかな。2014/09/18
雅
2
いつもの展開が続く中で、敵討ちの姉弟がそのまま残るのは初めてのパターンじゃないかな⁉この先、どうなるかな?2018/05/09
ひかつば@呑ん読会堪能中
2
悪人を斬ることに躊躇しない若き旗本市之介の第3弾。斬られた武士の探索を叔父から依頼され、元道場主による強請り、一味を捕えて白状させやがて決闘、と、本筋はこれまでと判を押したような話。幼さの残る兄弟による仇討から始まり、悪党の切腹で終わったところが新しいかな。安心して読めるのはいいのだが同じパターンが続くとどうもねぇ...2013/01/29
ひさか
2
シリーズ3冊目ですが、他の鳥羽さんのシリーズものの話で似たようなものがあったように思います。 チャンバラ部分の工夫の話が無い、登場人物の話にも興味を惹かれるところも無い、と低調な感じを持ちました。次回作に期待。2012/08/06
しんのすけ
1
面白く読めた。最後はハッピーエンドで良かったが、悪人とは言え人を斬って解決というのは時代劇だから仕方ないのかな。2021/12/23