退職クロスロード

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784408539072
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

人生の“大晦日”に奇跡が起きる!?
定年退職の日に炙り出される、衝撃の過去の真実とは……

年度末の3月31日、総合メーカー・万屋カンザキ本社ビル。清掃員の守田守は、早朝から退職や異動でごった返す社内を掃き清める作業に追われていた。就職氷河期の挫折を経て、派遣先で粛々と仕事に臨んできた守田は、この日で定年を迎え、会社を去る窓際部長の佐和山義男から突然朝食に誘われる。守田は5年前、図らずも佐和山の自死を阻止した「命の恩人」だったというのだ。バブル期入社の剛腕営業マンで、親分肌と慕われた彼に5年前、何が起きたのか。立場も世代も異なる二人の人生に、佐和山の同期や部下の願いと、因縁のライバル達の思惑が交錯する中で解き明かされる、封印された驚愕の真実とは――

ブックジャーナリスト 内田剛さん 太鼓判!
「人生を何色に染めるかは自分自身だ。迷える背中を優しく押してくれる極上の人間ドラマがここにある!」

【著者・安藤さんからのメッセージ】 
「年度末の一日を時間軸にして数十年の縁の交差を描く形式は、今作が初の試みです。佐和山、守田をはじめ、幅広い年齢層の勤め人たちの群像劇にできたと感じます。退職前後の方はもちろんのこと、たくさんの方々に読んでいただけたら嬉しいです」


【目次】

内容説明

年度末の三月三十一日、総合メーカー・万屋カンザキ本社ビル。清掃員の守田は早朝から退職や異動でごった返す社内を掃き清める作業に追われていた。就職氷河期の挫折を経て、派遣先で粛々と仕事に臨んできた守田は、この日で定年を迎え、会社を去る窓際部長の佐和山義男から突然朝食に誘われる。守田は五年前、佐和山の自死を図らずも阻止した「命の恩人」だったというのだ。バブル期入社の剛腕営業マンで、親分肌と慕われた彼に五年前、何が起きたのか。立場も世代も異なる二人の人生に、佐和山の同期や部下の願いと、因縁のライバル達の思惑が交錯する中で解き明かされる、封印された驚愕の真実とは―。理不尽な社会で真っすぐに生きるための、勇気と誇りの物語。

著者等紹介

安藤祐介[アンドウユウスケ]
1977年生まれ。福岡県出身。早稲田大学政治経済学部卒業。2007年『被取締役新入社員』でTBS・講談社第1回ドラマ原作大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

112
来月でサラリーマンライフ、33年目を迎える私にはとても胸にしみる素晴らしい作品でした。有能な営業マンだった「佐和山」はとあるコトがキッカケで失脚し、退職を閑職にて迎えます。彼が失脚した出来事にどうにも解せない面々がそれぞれ、事の真相に迫ろうとします。数あるサラリーマン小説にまた1冊、代表作が加わったかもしれませんね。とにかく登場人物がどなたも魅力的で、アッという間のイッキ読みでした。池井戸さんの「半澤直樹」シリーズほどアツくはないので、読みやすいかと。自分も常々思ってますが結局仕事って「人」なんですよね。2026/03/27

星群

105
初読み作家さん。かつては野心をもって〝鬼〟とも揶揄された一人の社員があることがきっかけで、〝仏〟になった逆転劇。読みやすかったです。自分が何気なくしたことで、誰かの命の恩人になる。まぁ、命の恩人とまではいかなくても、誰かの前向きになるきっかけになれたらいいなと思いました。爽やかや読後感で、桜舞う装幀も素敵です。2026/04/13

モルク

90
年度末、かつての敏腕営業部長、今はパトロール部長と陰でいわれる部下なし閑職にいる佐和山の定年退職の日。命の恩人である清掃員、今でも佐和山を慕う部下、同期の女性取締役とその夫そして若手社員が語り手となり、第一線で活躍していた佐和山が策略にはまりパワハラの濡れ衣を着てこのような状況になったのか明らかとなる。更には彼を陥れた人々を「ギャフン」と言わせる。後味スッキリのお話。いかにも安藤さんらしい展開で安心できる。2026/06/06

ゆみねこ

81
総合メーカー・万屋カンザキを舞台に、年度末3月31日に繰り広げられる物語。就職氷河期の挫折から清掃員として働く守田は、この日をもって定年退職をする佐和山に突然朝食に誘われ、思わぬ事実を伝えられる。5年前のある日、自死をしようとしていた佐和山は守田のひと言で思いとどまり、彼を命の恩人と言う。5年前、本当は何が起きていたのか?佐和山の部下・同期の願いと因縁のライバルたち。封印された事実が明かされ爽やかな感動でハッピーエンド。こういう本を読むことの幸せ、楽しい時間。お薦めです😉2026/03/03

いたろう

72
定年退職が、一律、年度末の3月31日になっている、ある大手企業で、年度末の今日、定年退職を迎える佐和山。物語は、その佐和山を中心に、その周囲の人々の視点から描かれる。佐和山は、今は閑職にあるが、かつては、同期の出世頭の、やり手の営業マンだった。彼は何故、今、閑職に追いやられているのか。いろいろな人が関わって、少しづつ過去のことが分かっていく。佐和山は、このままさびしく退職するのかと思わせて、最後は池井戸潤ばりの大逆転のカタルシス、と言いたいところだが、池井戸作品に比べると、ちょっと盛り上がりに欠けるかも。2026/06/10

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