出版社内容情報
容疑者は……怨霊!?
警察庁の本庁地下4階に存在する「第二種未解決事件整理係」。怪奇現象めいた未解決事件を再調査する部署で、通称「呪われ係」とも呼ばれる。突然配属されたベテラン刑事・只倉恵三は渋々調査を引き受けるが、愛娘の彼氏である怪談師が現れて――!?
古今無双の〈ミステリ×怪談〉小説誕生!
【目次】
第1話 繰り返す男
第2話 猫に憑かれた女優
第3話 トンネルとマヨイガ
第4話 物の怪の出る廃校
第5話 対決・仏像怪談
第6話 生霊を追って
装画:市川友章
内容説明
怪異を信じない刑事vs.怪異が大好物の怪談師奇妙な未解決事件の真相は―。警察庁の本庁地下4階に存在する「第二種未解決事件整理係」。怪奇現象めいた未解決事件を再調査する部署で、「呪われ係」とも呼ばれる。ここに突然配属されたベテラン刑事・只倉恵三は渋々調査を引き受けるが、愛娘の彼氏である怪談師が現れて―!?
著者等紹介
青柳碧人[アオヤギアイト]
1980年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。早稲田大学クイズ研究会OB。『浜村渚の計算ノート』で第3回「講談社Birth」小説部門を受賞し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
247
青柳 碧人は、新作中心に読んでいる作家です。設定は面白いと思いますが、怪談かユーモアミステリかもっとどちらかに振った方が良い気がします。オススメは、「第1話 繰り返す男」&「第6話 生霊を追って」です。 https://www.j-n.co.jp/books/978-4-408-53854-9/2024/05/15
パトラッシュ
221
よく考えられた本格ミステリのステーキに、オカルトとユーモアの肉汁が程よくミックスしたグレイビーソースがたっぷりのメインディッシュ。頑固な職人気質の刑事が、よりによって呪い絡みの事件を扱う部署に異動してしまう前菜に続き、娘の結婚したい相手が怪談師というスープが。そんなものいらんと合理的解決のソルベに逃げても、否応なくメインに手をつけざるを得ない。ところが大嫌いなはずの料理を自分で作ると思いがけず好評で、違う違うと叫ぶのも虚しいブラックコーヒーの苦さ。何より語り口の巧みさに食べさせられるフルコース料理でした。2024/06/11
はにこ
138
この本の見た目に怯みつつも・・。読んでみたらやっぱり面白かった。怪奇と思われる事象を、怪談を嫌う只倉刑事が解決していくのが爽快。そしてさらにどんでん返しの怪奇現象!娘の彼女、炎月や怪談師仲間たちとの掛け合いも面白い。これ、シリーズにしてほしいなぁ。2024/06/03
ちょろこ
134
展開が面白い一冊。呪いや心霊で未解決になった事件を追う「第二種未解決事件整理係」に転属、そして愛娘の怪談師彼氏と初対面というダブルショック状態に陥ったベテランの只倉刑事が不可思議な事件の真相を追う怪談ミステリ。何が何でも怪談にしたくない只倉刑事と何が何でも怪談にしたい怪談師彼氏との攻防戦は笑いだらけ。なのになるほど納得の展開で読ませてくれ、最後の〆まで面白い。そして怪談師たちとの対決からまさかの意外な展開で更に盛り上げてくれちゃうなんて。まだまだ観ていたい二人の怪談劇。お義父さん、いい怪談刑事になりそう。2024/04/15
タイ子
134
刑事一筋55歳の刑事・忠倉がここにきて転属だと。配属先は警察庁B4にある「第二種未解決事件~」なんじゃ、それ?!家に帰れば娘の彼氏がご挨拶。職業は「怪談師」なんじゃ、それ?!この世に怪談なんてないと自負する忠倉と怪談大好きな未来の婿。ここから本作が掲げる物語の始まり~。幾つかの事件を見事な推理と刑事のカンで解決する忠倉だが、この世には科学では証明できない不思議なことがあるのですよ。気が付けばいつの間にか未来の婿の力を借りてるって何と頼もしい婿殿。「お義父さん、続編お願いします」「お義父さんて呼ぶな~~!」2024/04/14
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