出版社内容情報
第1回令和小説大賞にて4440作品の頂点、大賞受賞! 命をかけた純愛物語は一気読み必至。感動のラストに涙が止まらない!
内容説明
少女は星になりたかった。そして僕は、彼女の星を探した―。祖父の遺志を継ぎ、私設天文台の守り番となった大学生の鷲上秀星は、星祭りの夜、高校生の琴坂那沙と出会う。「あたしね、星になりたいんだ!」新しい天体を最初に発見した者には命名権が与えられる。―そんな天文学界のルールを知って、那沙は「誰も知らない星」を一刻も早く見つけたいと強く望んだ。彼女の前向きさに背中を押され、秀星も一度は断念した新天体発見への情熱を再燃させるが、それは悲しい運命の序章に過ぎなかった…。永遠を誓う青年と少女の、号泣必至のラブストーリー!第1回令和小説大賞受賞!
著者等紹介
遊歩新夢[ユウホニイム]
大阪府生まれ。奈良大学文学部地理学科卒業。ユーフォニアム奏者。天文家。英国式ブラスバンド:Frontier Brass OSAKA主催。オーバーラップ文庫キックオフ賞「金賞」受賞作『きんいろカルテット!』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒瀬 木綿希(ゆうき)
123
少々ベタではあるが劇中に登場する多くの天体に負けず劣らずの眩しさを持つ青春小説。天文学に傾倒していた大学生・鷲上秀星は「星になりたい」と願う少女・琴坂那沙の夢を叶えるためまだ見ぬ天体を探す。那沙が重い病を背負い、プロローグや各場面で過去を思い出すようなモノローグになる点から、終着点が何を意味するかは早々に理解出来る。中盤から終盤にかけての盛り上がりを真っ直ぐ受け止めるには歳を取りすぎたが、一気読み出来る没入感は最後まで失われなかった。著者の天体に関する知識も豊富でそちらにも興味が湧く。2021/01/10
名古屋ケムンパス
39
「あたしね、星になりたいんだ!」最も星になって欲しくない恋人那沙の切実な願いに主人公の秀星は希望と絶望を綯交ぜにせざるを得ません。命名と命を引き換えにして星になった那沙はとてもとても愛しい。2021/12/18
よっち
36
祖父の遺志を継ぎ、私設天文台の守り番となった大学生の鷲上秀星。星祭りの夜、高校生の琴坂那沙と出会った彼が、彼女に背中を押され、一度は断念した新天体発見への情熱を再燃させてゆく青春小説。祖父の新星発見を騙し取られた無念を抱える秀星がと星になりたい少女の出会い。新しい天体に彼女の名前を付けたいと思うようになってゆく秀星が知ってしまう彼女の過酷な運命。テンポよく進むストーリーの先にあった解釈の余地を残す結末は、おそらくそうなんだろうなと感じつつも、ハッピーエンドだったら良いのになと思わずにはいられませんでした。2021/02/08
Peter Rabbit@ポプちゃん大好きです
28
《あらすじ・感想》天文学者を目指して大学に通う鷲上秀星は祖父の死後私設天文台を守ることとなる。ある星祭りの夜、秀星は高校生の琴坂那沙と出会う。誰も知らないまだ見つかっていない星を見つけたいと強く願う彼女と彼の命を懸けた恋物語。「あたしね、星になりたいんだ!」__。とても感動した。これは令和小説大賞受賞なだけある素敵なお話だった。夢中になりすぎて読んでる時は周りがまったく見えなくなるくらいのめり込むことのできる作品。ぜひ一度読んでみてはどうでしょうか?2023/08/04
𝕄.𝕤𝕠𝕣𝕒
12
再々読くらいかな。大好きな本の一冊です。 新天体発見について書かれているのだけど、それが臨場感があって、こんなかんじなんだーと思いました。恋愛の要素もばっちりあります。けど疑いのないハッピーエンドだったらなーと思ってしまうけど。まあそれも良き。2022/06/26