内容説明
東京オリンピック前、スランプに陥ったマラソンのメダル候補。箱根駅伝で伝説を作った男は、大ピンチを救えるか―!?オリンピック関連のスポーツ小説、4社リレー刊行!
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。警察小説とスポーツ小説の両ジャンルを軸に、作品を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
558
スポーツものでこれだけ続編が待たれ、かつ期待が裏切られなかった作品はあろうか。「あの」山城と彼のチームが帰ってきた。このシリーズを読むと必ず自らのふくらはぎが痛むのだが、今回はドキドキで鼓動も高まった(気がする)。ジム閉鎖のため最近は自宅のトレッドミルで汗を流すわたくしメ、思わずスピードを上げて、彼らの思いに近づいてみた。すべての駅伝&マラソンファン、いやスポーツファン必読の書。2020/03/18
W-G
463
オリンピックイヤーだし、ひょっとしたら出るんじゃないかと期待していたらホントに出た続編。こういうのだったらいいな、という期待をしっかり具現化してくれた内容となっている。映画『ロッキー』の続編と同じノリで山城が師匠格に。日向の人物造形が上手く、山城との絡みは非常にいい味出ている。過去の登場人物も多数出て豪華な仕様なのに、全く霞まない存在感で終始物語を牽引する主役コンビは見事。ラストの福岡マラソンも白熱した描写で、終わりが近づくのが切なくなってきてしまった。まだまだ続きが読みたいシリーズ。2020/03/14
starbro
321
新型コロナウィルス対策購入シリーズ第四弾、堂場 瞬一は、新作中心に読んでいる作家です。『チーム』Ⅰ・Ⅱと読み続けてラストⅢです。旬のTOKYO2020&MGCをテーマに、山城 悟が星 一徹になっていました。チームレギュラーも多数登場し、スポーツ・エンタテインメントとして楽しめました。新型コロナウィルス禍がなければ、もっと盛り上がり本書も売れていたんではないでしょうか?シリーズの評価は、Ⅰ:◎⇒Ⅲ:〇⇒Ⅱ:△の順です。2020/04/16
旅するランナー
244
あの天才ランナー山城が帰ってきた! 傲岸不遜・冷静沈着・唯我独尊な男が、オリンピック出場を目指すもスランプ気味の若者をしっかり指導教育できるのか? マラソンへの熱い思いがビシバシ伝わってきます。「走る意味は、自分で探さないとな。他人の言葉を繰り返して、自分の考えだと思いこむのはやめた方がいい」なんて言葉に叱咤激励されます。山城のカッコ良さにビリビリしびれます。もし堂場さんが続編執筆に躊躇逡巡しているなら、ファンみんなで手紙を出しましょう。その文面は勿論「やれ」。2020/04/21
いつでも母さん
219
「分かった。俺が勝たせてやる」俺たちはチームだと言う山城に「大人になったなぁ」と一人感慨に耽る。日向君の復活を描いている様に見えてやはり《あの》山城を軸に、見知った面々が嬉しい。何度も日向君、甘いんじゃない?と心でツッコミを入れながら怒涛の一気読み。まさかシリーズⅢが読めるとは堂場さん感謝。出来ればⅣも待たせて頂きます。2020/04/09