出版社内容情報
器量よしとは言えないが、まじめで働き者の栄津。江戸末期を舞台に、武家の娘として生まれ、娘、妻、母として生き抜く女を描く。
内容説明
激動の時代をたくましく生き抜く、おたふく顔の働き者・栄津。器量よしへの嫉妬が止まぬ十七歳。口うるさい姑と幼子の世話に暮れる二十三歳。切り詰めた生活の中、家族を支える三十二歳…御徒(下級武士)の家に生まれ、貧しいながらその誇りを守る栄津の幸せとは―。
著者等紹介
中島要[ナカジマカナメ]
早稲田大学教育学部卒業。2008年、「素見(ひやかし)」で第2回小説宝石新人賞を受賞。10年、『刀圭』で単行本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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