内容説明
アヒルバスのバスガイドになって12年、いつしかベテランになった高松秀子(デコ)。恋も仕事も充実…のはずが、後輩に追い抜かれっぱなしの日々。外国人向けオタクツアーのガイドを担当するが、最悪の通訳ガイド・本多光太のおかげでトラブル続発。デコは乗客に、そして自分にも幸せを運ぶことができるのか―!?アラサーのデコにもとうとう春が来る!?
著者等紹介
山本幸久[ヤマモトユキヒサ]
1966年東京都生まれ。『笑う招き猫』で第16回小説すばる新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
191
前作から数年の時を経て、若手バスガイドだった「デコ」もアラサーとなり、すっかり先輩中堅社員となった続編です。相変わらず作家さんご自身の作品との連携はお見事なのですが、読んでいなかったり、間が空いていたりするとキャラを忘れてしまっているので楽しさがいささか減ってしまうのかなと。もちろん読んでいなくても十分に楽しめますが。個人的にはもっと後輩とのカラミ(特に「クウ」)を書いてほしかったです。「デコ」のお笑い芸人のようなツッコミのテンポの良さをもっと読みたかったですね。今後も読みたい続編が楽しみなシリーズです。2016/10/01
takaC
190
”テレビドラマ化「ある日、アヒルバス」待望の続編!”と帯にあったが、NHK ドラマは原作ほぼ無視のオリジナルストーリーで前作とも今作ともつながっていないよね。主人公からしてデコちゃんではなかったし。しかし、前作にせよ他の関連作品にせよ読んでから随分時間が空いているので細部の記憶があやふやだったのが悔やまれる。山本ワールドの人物相関図誰か作っていないかな。2016/12/22
紫 綺
173
朝の通勤バスの中、いい歳したおっさんがニヤニヤしながら一冊の本を読んでいる。それは私です!もう楽しい、楽しい、楽しい〜♪山本作品のユーモア感覚は抜群だ!前作から間が空いたが、さらなるバージョンアップで大いに満足。ウツを吹っ飛ばす元気の出るオススメ本。2016/10/20
Yoshihiko
148
シリーズ2作目。デコちゃんが久しぶりに主役でした。山本作品のお仕事小説にでてくる会社はどこも本当に楽しそうで羨ましい。次回作は恋に仕事に大忙しのデコちゃんが読んでみたい。2016/11/08
yanae
138
わーい!デコちゃんが帰ってきたー!あるひアヒルバスの続編です。デコちゃんも30歳になり、勢いでやっていた今までのようにはいかず、後輩の企画ばかりとおったり、自分の企画がうまくいかなかったりのスランプ状態。悩みながらもデコちゃんらしく頑張る姿に元気もらいました。自分では当たり前すぎて他の人に誉めてもらう意味がわからない、デコちゃんのいいところ。みんなに必要とされてるデコちゃんがうらやましい(笑)一人特別に大切に思ってくれる人も見つかったし、ついにデコ◯◯になったし、これからも活躍が続いてくれますように。2016/10/22