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出版社内容情報
篠田桃紅103歳、入江一子100歳、堀文子98歳。現役で活躍する女性画家たちの元気の秘訣とは。全世代に贈るメッセージ。
内容説明
何歳になっても、可能性は無限大。生涯現役で活躍する美術家たちの、人生哲学から健康法まで。
目次
篠田桃紅―出会いがもたらす可能性は無限大
堀文子―宇宙のなかに浮遊する砂一粒のように
入江一子―年を重ねるほど大胆に
後藤純男―病を得て自覚した「命」
高山辰雄―「未完成」も人として正しい在り方
著者等紹介
日野原重明[ヒノハラシゲアキ]
1911年山口県生まれ。37年京都帝国大学医学部卒業。41年聖路加国際病院内科医となる。51年米国エモリー大学に留学。73年ライフ・プランニング・センター設立、予防医学や全人医療を研究。92年聖路加国際病院院長に就任、全病室を個室にした病院を新築。現在は学校法人聖路加国際大学名誉理事長、聖路加国際病院名誉院長、一般財団法人聖路加財団名誉理事長、財団法人聖ライフ・プランニング・センター理事長。98年東京都名誉都民、99年文化功労者、2005年文化勲章を授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
159
優しい口調で落ち着き払い、丁寧な語り口で対話をする。美術家には長寿で活躍されている方が多い。芯のある生き方。遥か遠くに感じる存在。芸術を生み出してきた溢れる表現力。…私は宇宙のなかの砂の一粒として浮遊している感じで生きている。ただ過ぎたことは忘れ、今の感動を描きとめたいだけなんです。…長く生きていて、親しかった人や頼りにしていた友人が亡くなってしまう。私より若くて、心根も頭も良い人ばかりが先にいってしまう。こんなに寂しいことはない。…100年の人生は短すぎる。障害現役。言葉では伝えきれないものを伝えたい。2021/09/29
とよぽん
25
いずれも100歳近い偉大な芸術家と日野原重明先生の対談で、人生や世の中をどのように捉えて生きてこられたか、垣間見ることができた。篠田桃紅さん、堀文子さんは、それぞれの著書も読んでいるが、他のお三方の言葉もとても重くて、さすが長く精進してこられた人は違うと思った。そして、日野原先生のバイタリティーもすごい。年を重ねていくことに前向きな気持ちになれた。2019/06/12
riviere(りびえーる)
18
日野原先生と5人の美術家との対談集。登場するみなさんアラウンド100歳です。現実の世界ではもう、同世代の方々とお話する機会がほとんど無いからでしょうか、共通の話題や空気感で盛り上がってる感じが伝わってきます。話される経験談のエピソードは関東大震災や戦争、外遊、ハイジャックや地下鉄サリン事件など、もうスケールが大きくて呆気にとられます。日野原先生がオリーブ油の摂取を推奨してらして、早速食事に採用!何しろご自分が健康で長生きで結果出してますから。私の好きな堀文子さんが出ているので読みました。2017/02/10
のり
11
日野原先生と美術家5人の対談。人生は出会いの結晶。大切なのは出会いをどう生かすかということ。身体を鍛えるよりもこまめに用事で動くのが一番。どのお方の言葉もとても重みを感じました。2017/12/06
chiro
8
100歳の人のお話を聴くことなんてめったにないし…と手にとってみた。皆さん、100歳を前に現役で創作活動に励んでいる方ばかり。何気ない言葉一つ一つに重みがある。これだけ感性の冴えた100歳って…異次元。やはりとんでもない精神力の賜物のだろうか。2021/07/06