内容説明
1989年11月28日、三人はミス聖泉大学(フォンテーヌ)のステージにいた―ミスフォンに輝いたのは真理恵、準ミスに選ばれたのは苑子と由美子だった。時を経て、専業主婦になった苑子と、熟女バー勤務の真理恵の嫉妬と羨望の対象は、人気雑誌「レコルト」のモデルとして活躍する由美子。三人の人生が再び交錯したとき、事件は起こる―!?もうひと花咲かせたい女たちをコミカルに描く痛快エンターテインメント。
著者等紹介
越智月子[オチツキコ]
1965年福岡県生まれ。大学在学中よりライターとして活躍。作家・白石一文氏に才能を見出され、2006年、『きょうの私は、どうかしている』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らむり
45
読後感はいいです。苑子より結衣の方が好感持てました。2014/11/18
むぎじる
40
かつて聖泉大学のミス・準ミスフォンテーヌだったアラフォー女性たち。旦那も娘もそっけないし、日々老いを感じる主婦の苑子。男運のない微熟女バーに勤める真理恵。主婦の憧れの雑誌で専属モデルをしている由美子。それぞれの人生を生きてきた3人が、いろいろなきっかけを踏みつつ、1本の道を進んでいく。何にもできない・・・運が悪い・・・自分のことは、自分が一番よく知っていると思っていたけれど、他の人が引き出してくれる隠された長所が眠っているのかも?年齢を重ねたからこそできることがあるのかもしれない。勇気と元気が出る小説。2014/11/07
くれよん
23
23年も前の大学のミスコンでの栄光をいつまでも懐かしむ専業主婦の苑子。最初は面白くなかったが中盤からの盛り上がりに乗る事ができた。言葉使いは悪いが娘の辛辣な言葉や何かにつけ勘違いしては勝手にツッコミを入れる苑子に笑える。同じマンションで噂好きの美月が何か編集部と関わっているのかと思ったが違った。続編がありそうで今後の展開が気になった。2024/01/14
もぺっと
20
大学で準ミスだったことが密かに自慢の、42歳の苑子が主人公。年を重ね、自分の容姿の衰えに嘆く日々です。そして同じ準ミスだった同級生が、今は雑誌のモデルとなっているのを羨ましく思ったりもしています。自分はもう若くないと、切実に感じるところはある年齢になった女性ならわかるはず。ただこの人、外見ばかり気にしすぎ・・・。最後はうまく行き過ぎの感はありますが、悪くはないです。男を敵に回し、女が味方同士になると強い!2015/06/11
グリーンクローバー☘
15
40代の老いを感じ始めた専業主婦の花(若かりし頃の栄光)を取り戻すお話。外見ばかり気にしている呑気な主婦…。夫にも娘にも相手にされず、明後日の方向を見て…。笑えるおバカさんな女、嫌いなタイプ。漫画みたいで軽ーく読めました。2017/11/05