内容説明
お相手は銀行マン。通勤の電車内で麗子を助けてくれた紫犬似の男（麗子に関心がある様子）が、同期を連れてくるという。ＯＬふたり組の思惑は…安楽椅子探偵のニューヒロイン。謎解きも恋も昼休み一本勝負！？
著者等紹介
水生大海［ミズキヒロミ］
三重県生まれ。２００５年『叶っては、いけない』が第１回チュンソフト小説大賞銅賞受賞。０８年『少女たちの羅針盤』で第１回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作を受賞し、翌年同作でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっちゃん
106
読友さんのつぶを見て、すぐに図書館に予約。ﾆｭｰﾀｲﾌﾟの安楽椅子探偵登場。その鋭すぎる観察眼で、合ｺﾝのﾗﾝﾁ(何でﾗﾝﾁ?の理由も可笑しい)の会話で出た、ちょっと不思議な謎を解いてしまうOLが探偵。肩の凝らない文章でｻｸｻｸ読めるし､｢どこのお店がﾓﾃﾞﾙですか？｣と訊きたくなるようなお料理の描写♪自分を過大評価しちゃってるｻﾗﾘｰﾏﾝをちくりと刺したり、顔面蒼白にしちゃうのも小気味良し｡特にﾌﾟﾛﾛｰｸﾞのｱﾝｻｰになる最終話は、私も｢勘違いも甚だしいです｣と言ってやりたくなった。面白かった！2015/10/17
ヨミー
87
初の水生大海作品。タイトルがまず気になった。ランチタイムにプラス1時間の時間有給を取って、レストランで合コンをし、そこでの話題の中での謎解きをするという斬新な設定が良かった。またMENUという名で６話分いろんな合コンシーンがあるが、まず冒頭のMENU０がベースにあって流れに入りやすかった。食べ物系で色んな料理が出てきて美味しそうだし、美人系で先輩の麗子と探偵役のゆいかの薀蓄や推理もお見事。いいコンビだし、しかも軽いタッチで楽しくサクサク読めた。ぜひ続編読みたいです。2015/09/06
すい
76
お昼休憩に時間有給を１時間プラスしてのランチ合コン。最近こういうの流行っているんですか？私は会社の応接セットで電話番しながらのお弁当ランチなので、こういう話に疎いんですが。まず、表紙の合コンにちゃっかり参加しちゃっているゴリ子さんとウサ美さん（それぞれの前にはお皿に乗ったバナナと人参が）に笑った。 興味津々で読み進めるも、全然出てこなくて残念でした。それにしても、ランチ合コン中に解かれる謎が、結構エグいのでビックリ。それと同じくらい、失敗しても全然メゲナイ麗子のバイタリティにもビックリ。続編が楽しみです。2014/12/06
koma-inu
72
題名に惹かれた6短編集。OL2人が、ランチタイムに合コンを行い、男達からふとした謎を聞き、安楽椅子探偵的に解明する。イタリアン、中華など妙に美味しそうな描写の中、ミステリ要素もしっかりしています。ただ、実際に謎解きトークが展開されると、合コンの場としてはどうなんでしょう（´-`）そういえば、本書内では恋愛トークは、極小でした笑 作者はブラックなミステリーが多いと思ってましたが、こういうユニーク作品もあるんですね。2022/04/21
nyanco
69
美味しいものがたくさん登場し、恋人募集中の美人の麗子、ミステリー好きで安楽椅子探偵を目指すゆいか。どちらもキャラが良い。今回書籍化するにあたって書かれたMENU0、ゆいかの洞察力の鋭さを描いているこのエピソードがとても良い。このMENU0を冒頭に加えたことは大成功。ゆいかの安楽椅子探偵ぶりも良いし、日常の謎も面白い。OLのランチ合コンという設定も良いと思う。サクサクと気軽に楽しく読める。しかし…水生さんらしさに欠けているのが残念。人の心の裏側にある何か…と引きずり出して欲しかった気もします。続→2014/10/12
