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プールサイドの彼方

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  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784408536125
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ひとりの少女が恋をして、仕事に就き、母になるまでの二十数年間。濃密な日々―。要注目の新鋭が「母と娘」の圧倒的な本音をえぐり出した、著者初の長編小説。

著者等紹介

朝比奈あすか[アサヒナアスカ]
1976年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』を出版。06年、群像新人文学賞受賞作を表題作とする『憂鬱なハスビーン』で小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

62
バブル期に大学生になり、仕事に就いたひとみ。プライドが高く自己中心的な彼女がどうにも好きになれず。湖太郎の愚直さの方が好ましかった。ネットの発達の過程を追うような物語の展開は興味深く面白く読みました。りんの成長と自立がとても良かったですね。2015/05/17

わか

56
続きが気になって1日で読了しました。主人公・石川ひとみ。大学生活、社会人、結婚、出産のお話でした。時代の流された人物のように感じました。共感はほとんど出来ないんだけど、一生懸命生きていることはわかります。「僕らの七日間戦争」とか「宮沢りえ」とか「ポケベル」とか懐かしいフレーズが沢山でてきて、胸がぎゅっと切なくなりました。ひとみの痛々しいまでの不器用さを読んで、自分の中にもそうゆう部分があるのかもしれないと自己嫌悪におちいいりました。面白かったです。2015/02/10

そうたそ

54
★★★☆☆ 何ということのない一人の少女が恋をして、就職し、結婚して子供を授かるまでの二十数年間を描く一作。女性の人生を描くといってしまえばすごく大層に思える。むしろこの作品に関して言えば、どこかにいそうな普通の女性の人生をなんの装飾もなくリアルに描き切った作品だと言えるだろう。正直なところ、その何もなさゆえに決して面白いとは思えなかったのも事実である。人によっては作中の随所に登場する90年代初頭の流行も懐かしく思えるだろう。主人公の女性の無機質な感じが好きにはなれないが、でもこんな人たまにいるよなあ。2016/08/16

なゆ

38
1989年バブリーな時代の大学入学から、2012年シングルマザーで仕事に生きている一人の女性のストーリー。いや、ひとつの家族のことの起こりから、家族がバラバラになってしまうまで…かな。プールサイドから始まったひとみと湖太郎、いろいろあって、そして娘りんが生まれてからの生活。ひとみの世の中をなめてるような自分本位な生き方にイライラモヤモヤ。子供は小さくても、ちゃんといろんなこと理解して心に溜めてるんだよね。ひとみと冨美子の微妙な母娘関係といい。仕事と子育て、何を選んで何を捨てるかなんて簡単には決められない。2014/02/04

みぃ

33
決して友達にはなりたくないタイプの主人公ひとみが学生から結婚、出産と年齢を重ねていく。主人公なのに作者の目は温かくはなくてかなりシビアで厳しい。端役にいたるまでの個々の人物描写が鋭くて見事でした。2013/03/26

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