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コーヒーブルース

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784408536002
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

1991年、北千住の洋館を改装した「弓島珈琲」。店主の僕(弓島大)はかつて、恋人の死に関する事件に巻き込まれた。その時関わった刑事の三栖は、今では店の常連だ。近所の小学生の少女から、いなくなった姉を探してほしいと頼まれた僕。少女の両親は入院と言い張り、三栖も何かを知るようだが、事件性がないと動けない。そんな折り、麻薬絡みで僕の恋人を死に追いやった人物が出所。事態は錯綜するが、店の営業も中学生の少女探しも続けなくてはならない…。紫煙とコーヒーの薫りが漂う“弓島珈琲”。中学生の少女捜しが一転、麻薬絡みの騒動へ。

著者等紹介

小路幸也[ショウジユキヤ]
1961年北海道出身。広告制作会社退社後執筆活動に入り、2003年、講談社メフィスト賞を受賞しデビュー。ミステリー、青春小説、音楽や映画まで幅広い世代の共感を呼ぶ小説を手がける。11年、自著『東京公園』の映画化作品が国際映画賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

158
新刊の『ビタースイートワルツ』を読むために、第一弾の『モーニング』に続いて読んだ。あの『東京バンドワゴン』と共通するところも多かったが、掘田家と同じように、人だけでなく事件もダイに呼び寄せられるくる。小路作品には珍しく、読み終えてもコーヒーのような苦味が残ったが、絡んだ二つの謎がどのように解けていくのか謎解きが楽しみで、第一弾より面白く読めた。特に元女子プロレスラーの丹下さんをはじめ、脇役達が個性的でいい味を出していた。さて、いよいよ三栖が失踪するという第3弾が読めるぞ。2014/10/10

ちょこまーぶる

137
大変読みやすいあらすじではあったが、いまひとつ物足りなさを感じてしまった。展開がストレート過ぎると言うのか、普通に結末となってしまったのが残念。しかし、薬と監禁と警察の偉いさんの悪だくみを無かったものにしてしまってよいのだろうか?あり得ない話ではないだろうか。2013/02/20

ひめありす@灯れ松明の火

128
東京下町も色々ございます。どこか湿り気の多い灰色の街。人の行き来の激しい元宿場町北千住に構える喫茶店、弓島珈琲店。校庭には桜が満開、元気な子供、商店街住宅地工場が入り乱れに、これという色はないけれど住みよいここは良い街です。そこ行く旅の御方、ちょっと休んでいきませんか。雲助よりも強力の元プロレスラーがおいしいミートソースを御馳走しますよ。美味しいコーヒーもございます。気が済むまでどうぞ、この小さな路に足を向け休んで下さいな。出来るなら、この店主の昔語りにお付き合いを。皆様との会話、それが一時の私の幸せ也。2012/04/11

えむ

127
前作のような青春グラフィティーかと思って読み始めましたが、弓島珈琲店を中心に物語が展開する事件モノです。前半はTBWのような感じ。中盤から一気に加速。事件のからくりにはちょっと"やりすぎ""あり得ない"と思うところもありますが、エンターテイメント作品だということでスルーしておきましょう。前作ではダイ45歳、本作ではダイ30歳、中学生のあゆみってもしかして15年後のダイのお嫁さんになる人? 2014-96。15862014/10/14

再び読書

125
カバーの緩やかなハードボイルド風のイメージに裏切られた。嬉しい誤算だったしっかりとしたハードボイルドを堪能しました。東京バンドワゴンの雰囲気をイメージしていたのと、何となく日常のミステリーかなと思い、読み進めているとかなり深い謎が隠されていたので、半ば過ぎからは読む手が、止まりませんでした。三栖の厳しさの中にある優しさが、心を揺さぶる。有名人の薬物逮捕事件が続く中、そこに命の危険がある事を再認識させられる。それと薄々感じたのだが、やはり二作目でした。モーニングを早速探します。小路氏の奥深さを感じました。2016/04/15

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