内容説明
三代将軍・徳川家光の懐刀として小姓から老中まで昇りつめた「知恵伊豆」松平伊豆守信綱の生涯を描く長編時代小説。
著者等紹介
中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年6月、栃木県栃木市に生まれる。本名・加藤保栄。東北大学文学部国文学専攻卒業。’72年「風船ガムの海」で第34回文学界新人賞佳作入選。’73年より’91年まで文芸春秋に勤務。’87年『明治新撰組』で第10回エンタテインメント小説大賞、’93年『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、’94年「二つの山河」で第111回直木賞を各受賞
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感想・レビュー
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ソババッケ
3
知恵伊豆と呼ばれた松平信綱の生涯を描いた作品。信綱そのものを扱った小説は意外と少なく、本書は徳川初期の政治事情をよく表している。それにしても、最初から最後まで、信綱の知恵伊豆たらんとしたエピソードがちりばめられており、時々、ほんとかなと思われる部分も見受けられる。おそらく、大岡政談のように、後世に付け足されたであろう美談も含まれるのではなかろうか。物語そのものは、信綱の出世譚となっており、非常に楽しい展開である反面、幕府の大局的な施策にかかわる記述が少ないのは残念である。★3.52012/10/02
depo
1
図書館リサイクル本。2020/08/29
てり
0
松平信綱の生涯。ストーリーは平板だったが、いろいろなエピソードが散りばめられていてまずまず楽しく読めた。まずまず。2022/02/10
りうかん
0
松平伊豆守というと、島原の乱を治めた人という印象の実だったが、幼いころからその知恵で有名な方だったとは知らなんだ。あまり歴史小説で題材になることがない人・・・という印象でしたが、多少割引してもこの人の頭の良さは十分伝わってきました。はらはら感はないにしても、十分面白い歴史小説だった。2018/10/28
立て邦彦
0
あんまり、読まれてないようだけど。。。後半の天草出征での戦いについては、力量が心配な感じだったけど。。。当時の状況とか理解できた。2018/03/16