内容説明
冬晴れの陽光のように男の胸に射し込むものは―愛の短編集。
著者等紹介
赤瀬川隼［アカセガワシュン］
１９３１年、三重県生まれ。大分一高卒。銀行勤務などを経て文筆業に入り、８３年、近未来野球小説『球は転々宇宙間』で吉川英治文学新人賞を受賞し、小説家としてデビューした。９５年には、『白球残映』で第１１３回直木賞を受賞している
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感想・レビュー
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じいじ
19
「秋日和」で感動した赤瀬川隼の２作目。１０の短篇。美しい文章、クセのない読みやすい文体、どれも面白い味わい深い話でした。私は、「死後に開封をしてね・・・」と母親が残した長文の手記。そこで明かされる母親の秘めた恋。兄妹６人で老後の母を支える絆を描いた「風舞い」。５４歳の大学教授が８年ぶりに偶然再会した教え子亜矢子に思慕の念をよせる、亜矢子のやさしい気遣いが素敵な「ハンナ・シルヴェスターの日記」、独身中年男の純真純情な恋心を描いた「冬支度」がよかった。『読メ』で、私が最初はちょっぴり恥ずかしい、また残念。2014/11/26
