内容説明
英雄たちの華かな活躍の陰に、智略を持って仕える男たちがいた。主を求め諸国を渡り歩く彼らの苦難と栄光の軌跡を描く、中国歴史小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
8
古代中国の謀臣7人の人生を描いた短編集。張良、范雎、李斯、陳平、張儀、魯粛、郭嘉。硬質な読み心地。短編ということで登場人数を極力絞られているからか華やかさや面白みに欠ける。褒め殺しに照れる曹操に、わかってやってますと思っている冷静な郭嘉のやりとりが好き。2023/07/21
中島直人
6
文章的に少し冗長な気がしてしまい、個人的には好きではない。また、人物の選択も普通過ぎて新味に欠ける。2017/05/28
史
3
あまり小説っぽくはない。戦国時代から後漢末期までの権謀術数に長けた人たちの悲喜こもごもというべきか。まあこの短編集を軸にしてより深く知りたいという欲は高まります。2024/09/14
ぬのさと@灯れ松明の火
0
小説にカテゴライズしたけど、これって小説……ですよね?2010/08/05
水瀬しあ
0
半生、時には一生近くを短編で描いているわけで、ダイジェスト調になってしまっているのはやむを得ないところでしょう。よく知っている人物については目新しいところがなくて面白くないですし、よく知らない人物についても、魅力を感じるには描かれ方が浅すぎて…。文章も、時々やや引っかかります。そして、同じ1つのセリフを作品によって別の人物が言っているのは、もう笑うしかないですね。2005/03/21