内容説明
NHKテレビ、日本テレビ、NHKラジオ、朝日新聞、毎日新聞などで注目度No.1の歌人・枡野浩一が初めて世に問う、見たこともないビジュアル短歌集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
75
歌集。イラストはオカザキマリ(おかざき真里)さん、可愛い。「殺したいやつがいるのでしばらくは目標のある人生である」が好き。ちょっとひねくれててエモい。「振り上げた握りこぶしはグーのまま振り上げておけ相手はパーだ」「ついてないわけじゃなくってラッキーなことが特別起こらないだけ」「無理してる自分の無理も自分だと思う自分も無理する自分」1997年刊▽野茂とかサンタフェとか時代を感じさせるワードもある。2021/12/10
モリー
70
この本を開いて最初に目に飛び込んできた歌にノックアウトされました。その歌がこちらです。「殺したいやつがいるのでしばらくは目標のある人生である」。殺したいやつがいても殺すことは出来ません。それが常識です。しかし、負のエネルギーはマグマの如く溜まります。やり過ごすしかないけれど、そいつが気になって仕方がないのが普通です。しかし、そのエネルギーを「目標のある人生」に振り向けることによって自分の人生の推進力に変換してしまうという発想が面白いと思います。どの歌も、これが短歌なのか?と思うものばかりで新鮮です。2023/10/01
とよぽん
41
短歌を読む楽しさと、詠む楽しさを感じさせる。イラストもしゃれた味わいのある感じだった。2023/04/12
pitt
6
ネガティブな短歌。イラストが可愛らしかった。2019/09/29
明
5
淡々とした絶望と希望、美しい情景。笑えて悲しい、平易な文なのでお気に入りがいくつも出来る。「ついてないわけじゃなくってラッキーなことが特別起こらないだけ」2021/10/24