内容説明
賢治の童話が死を招く…生誕百周年の宮沢賢治ゆかりの地盛岡で、作品の朗読会が開かれた。その出席者が、なぜか相次いで殺されてゆく―書き下ろし長編ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
28
「クラムボンは殺されたよ」克郎の知り合いが大学時代所属していた宮沢賢治の愛好サークルメンバー、愛称クラムボンが事故みたいな死を遂げる。スーパーとポテトはそれぞれ仕事で海外に。克郎は探偵役・・・になれるのか? 事件そのものはドラマ向けで、2時間サスペンスに出来そうなくらいわかりやすくどんでん返しも十分。何より「クラムボンは殺された」を始めとした宮沢賢治の童話の使い方が上手いと思う。克郎はいつもより真面目だけど(むしろスーパーとポテトより事件体質だよ)、やはり扱いが・・・改めて見るとタイトルピッタリ。2020/01/10
ふみえ
5
盛岡に行きたいけれど、コロナ禍で我慢だから本で堪能。ミステリーとしてはTV的。宮澤賢治の読書案内とすればまずまず。2020/07/25
*冬木*
1
宮沢賢治の同好会のメンバーが、作品になぞられた状況で事故死をしていく…。パロディの一話完結の短編連作かと思って読み始めたので、真犯人が解って初めて表題の意味が明らかになる仕掛けに唸らされました。宮沢賢治の作品やその評論も、浮いた感じでなくきちんと小説の中に納まっていたのがベテラン作家の凄みだなぁと納得。ワトソンは最後までホームズにはなれないんですね。2013/01/08




